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あべこべ勇者  作者: τελαδοηβυλι
ダンジョンには財宝があるなんて都市伝説です。え、お取り寄せ?
31/65

大丈夫だ・・・俺は正気に戻った!けど誰が誰だかわかんねぇ!そして衝撃の事実発覚!

俺たちはミザリーの残してくれたマーキングを手がかりにオーブの間に到着する。

到着するとフラウは俺の縄を解いてくれた。

俺はオーブの隠しスイッチを指差す。


「そのオーブのスイッチを押したら起動したっすか?」


俺は頷くがその後腕でバツマークを作る。


「いや、どっちすか?」


喋れないと説明しづらいな・・・

俺はスイッチを押してみるが、やはり何も起こらなかった。


「何も起こらないっすね」


俺は頷く


「???」


「多分、起動にはなんらかの条件が必要なんじゃないかということでござるかね?」


ナイスアシスト!俺はマルマークを頭の上に腕で作る。

俺はニセ俺の方を見る。


「俺はしゃべらないぞ!」


「・・・めんどくさいの、オーブを破壊しちゃったほうが早いかもしれないの」


「大丈夫なの?」


「・・・女の勘というかネクロマンサーの勘なの、

それに最悪、要塞獣に戻れば魂の入れかえの儀式が出来るの」


「OK、じゃあやっちゃうよ!」


サグメは剣を構え、オーブに突進していく


「打ち砕け!クラッシュブレード」


光り輝くオーラに包まれた剣がオーブを粉々に粉砕する。

破壊されたオーブからは紫色の粒子の霧が飛散し、オーブの間に充満する。


「え、ちょっと、大丈夫なの?」


気づくと俺の姿は戻っている気がした。服装は変わらないが、

顔を触ると鼻も口もある。

目も・・・ある。

そもそももへじの状態でどうやって視界が見えていたのが原理は不明だが。


他の皆も無事のようだ。

肝心のニセ俺、もへじワカは・・・?

俺はもへじワカが抜け殻になって地面に横たわっているのを見つけた。

やつは一体どこに消えたんだ?


その直後、迷宮が大きく振動し、動き出す。


「おいおい、まじかよ。一体どうなってんだよ」


俺達は遠心力で地面に押し付けられる感覚を受ける。

迷宮そのものが上昇している・・・?


上昇が止まったと思った次の瞬間、オーブの間の足場が崩れ落ちる。


「うわああああああああああ」


俺たちは暗闇に落ちていく。




俺たちは砂漠に放り出されていた。


「ぐへっ、砂まみれだ」


「・・・全く、最悪なの」


筋骨隆々のマックスはフラウのような口調で喋る。


「まさか、オーブが迷宮龍のサンドラの核だったでござるか?」


サグメがハカセのような口調で喋る。


「ほーんと、困っちゃうっすよね、いきなり放り出されるなんて」


ええと、ハカセの中身はミザリーか?


「全く、一体どうなっているというのだ。我だったら少しはまともな壊し方を・・・」


「ちょっと、みんな入れ替わってない?」


いや、壊したのがそもそも間違いだったんだろ、フラウの中身はジャキガンでハカセの中身はサグメっと

そうなると消去法でミザリーの中身はマックスなんだが・・・

()()()()可能性があるので俺は警戒した。


「ミザリーはマックスなのか?」


「ミザリーは私っす」


ハカセの姿をしたミザリーが声を荒らげる。


「いや、そうじゃなくって。ああ、もう誰が誰だかわかんねぇ!」


「・・・大丈夫なの、サグメの(なかみ)はマックスなの、さっき確認したの」


(なかみ)の識別ができるフラウのいうことだ。

どうやら本物のマックスのようだ。俺は胸をなでおろすが、

ミザリーの姿をしたマックスが俺に突っかかってくる。


「そういうお前はもへじ野郎じゃねぇんだろうな!」


「大丈夫だ・・・俺は正気に戻った!」


「信じられるか!」


「・・・大丈夫なの、お兄ちゃんの匂いがするの」


マッチョなマックスの姿のフラウが俺の匂いを嗅いでくる。

お、おう、その格好で匂い嗅がれると怖いものがあるぞ。


「とはいったもののどうするでござるかね。

要塞獣に戻れば、フラウどのが元に戻してくれるのでござろう?」


「・・・そうなの、でも」


近くに要塞獣の姿は見えなかった。

その代わりに、熱気でむせ返る砂漠の中にぼんやりと街が浮かんで見えた。


「とりあえず、街に向かいましょうか、

こんなところにいたら干上がってしまうわ」


俺たちは街の方に向かって歩き出す。

けれども、歩けど歩けど一向に街にたどり着く気配がなかった。

近づくたびに遠ざかっているというべきか距離が縮まらない。


「暑い、喉が乾いた。

まだ、着かないのか・・・?」


「どうやら蜃気楼のようでござるな。

ここはハカセドローン改Ⅲを・・・

あれ?体が入れ替わっていたのを忘れていたでござる」


ハカセはサグメの体を探しまくるがないことに気づく


「ちょっと、私の体を勝手に触りまわさないでよ!」


「これっすか?」


ハカセの姿のミザリーが懐からプロペラがついているメカを取り出す。


「ああ、それでござるよ!自分の体でないと色々不便でござるな・・・」


そこで、サグメはある重大な事実に気づく


「ちょ、ちょっと待って、今更気づいたけど、

そ、そう男子ってこんななのね」


サグメは股間をもじもじさせる。


「ミザリーもわかるよね?私が言いたいこと」


サグメはハカセの体に入れ替わっているミザリーを見る。


「それがその・・・・ないっす、男のアレが」


「!?」


「ああ、言ってなかったでござるか?僕は女でござるよ」


「えええええええええええええええ!?」


衝撃の事実発覚!お前女だったのかよ!


「そ、それよりもさ、私達の体・・・」


「・・・私は別に問題ないの、元々の体が人形なの」


「ふむ、我が友もこんな気分だったのか」


ジャキガンはフリフリのドレスの裾を触る。


「なるほど、女子になるってこんな気分なのか」


ミザリーの体になったマックスが胸を寄せて上げる。


「ぎゃあああああああああ、やめるっす!」


その後、ミザリーの姿をしたマックスは縄で拘束されたのは言うまでもなかった。

なんか作者も混乱してきたので書いておきます。

フラウ→マックス(体)

ハカセ→サグメ(体)

ミザリー→ハカセ(体)

マックス→ミザリー(体)

ジャキガン→フラウ(体)

サグメ→ジャキガン(体)

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