表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

ヒメミコ

「なるほど……私が生きてた頃は……今の呼び方では『弥生時代後期』から『古墳時代出現期』と云う訳か」

 私は取り憑いた女の知識と持っていた道具から現在の状況を把握した。

『ちょ……ちょっと……体を返してよ‼』

「気が向いたら返す……。でも、折角、この世に戻れたんだ……当分は好きにさせてくれ」

 私を封印していたモノが何者かに盗まれて数日後。

 たまたま……私が眠っていた塚……今の言い方では「古墳」らしいが……にやって来た若い女の体を乗っ取って、この世に復活する事が出来た。

 しかし、世界は大きく変っていた。

「『対異能力犯罪広域警察機構』レコンキスタに『御当地ヒーロー』か……。今の時代……敵が多そうだな……」

 不思議な道具だ。

 何の呪力・霊力も感じないのに……ここまで便利な事が出来るとは……。

 この時代は……これが1人につき1つぐらい普及しているのか……。

『そうだよ。あんた程度の悪霊なんてすぐに……』

 その時、聞きなれぬ轟音。夜の闇を切り裂く鮮やかな閃光。

 近くを見た事もない乗り物が、とんでもない速さで、いくつも通り過ぎて行った。

「あれが……お前の知識の中に有る『暴走族』か?」

『へっ?』

「私が生きてた頃……この国には……まだ馬は、ほとんど居なくてな……。一度、大陸に居る『馬』と云う動物に乗ってみたいと思っていた」

『な……何を言ってるの?』

「だが、今の時代……馬より面白そうなモノが有るようだな。我が下僕達よ……あの連中に取り憑くがいい」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ