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神花  作者: sAKula-SaN
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すべての始まり

ある世界の唯一神は暇だからと各国の王をそそのかし、戦争を神本人が引き起こした。

しかしそれは殺し殺されの繰り返し、神を満足させるほどのものではなかった。

変化を求めて一つの国に肩入れし加護を与えたりもした。

そうすることで一つの国が世界を統一した。

その後、その国の王が家臣や臣下に裏切られ、内乱が起こり200年ほどでまた元通り。

それを何度も見てきた神はそれにすら飽きた。

それから人類すべての敵である魔王を作り出したりもしたが同じことの繰り返しだ。

難易度を上げればクリアできず、人間たちは絶滅し難易度を下げれば即座にクリア。

とてもつまらない。

暇だ何か新しい余興はないものかと神は考えた。



何か…



何かないのか…



そうか、繰り返すことで見飽きるというのなら絶対に終わることのない試練をくれてやろう。

人間たちが求めるものを報酬にすれば必ず人間たちはチャレンジする。

その考えのもと神は世界に一つの白亜色の巨大な塔と大中小さまざまな遺跡や塔を複数作った。

その最深部には報酬をそれまでに試練を設けたものだ。

そして人間たちにこう伝えた。


「人間たちよお前らには何かを失ってでも欲しいもの、変えたい夢はあるか?あるのならばこの白亜の塔を踏破して見せよさすれば我が踏破者の願いをすべて叶えよう。不老不死、全知全能、死者の復活何でもだ。神の名において誓おう。人間たちよもう一度問おう、何かを失ってでも欲しいもの、自分の全てを賭してでも叶えたい夢はあるか?その強い思いがあるのならば、白亜の塔の最上階まで登って見せろ。我はそこで持っている。」


それを聞いた各国の王や権力者や怖いもの知らずの者たちは神がその名において宣言したならば絶対願いを叶えてくれるのだと信じ白亜の塔の攻略にのりだした。



ある者は自分が不老不死となり永遠に国を導く王となるため、ある者は自分が王になるため、ある者は殺された妻を生き返らせるため、各々の理由、思いを秘め白亜の塔に人々は向かった。




これから始まるのは幼い自分を置いて白亜の塔に挑んだ両親に会うために、塔に挑まんとする少年の物語。


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