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74 エルフの民

1年以上の充電期間を経て…再開!

矛盾してたらすんません…

 タッタッタッタッ…



「ネア…大丈夫?緊張してる…よね?」


「うん…でも…助けを借りるなら『彼ら』しかいないから…」


 あれから…


 俺達はリアたちの救出を急ぐために行動していた…。


 もっとも…今の状態だとダメだ…。それなりの人数の力が必要…。


 相手には相当な数の悪党が集まっている…。二人だけでどうこうできるものじゃない。


 そういったこともあって…ネアが提案したのが…


「『エルフ』の皆も…私達の力になってくれる…と思うの…」


 リクォリア大森林に住まう…ネアと同じエルフ一族の助力を求める…というものだった…。


 実は…リクォリア大森林にも多くのエルフが過ごしていたとか…。


 ネアはいつも一人で生活していたけど、少し離れたところにも集落が存在していたらしい…。


 別にネアが悪いことをしたから仲間はずれにされた…とかではなく、今も関係は良好…。たまに交流もあるようだ…。


 …っと…そういえば…気になることが…


「…なんていうか…俺…付いていっていいのかな…。向こうは俺のことなんて知らないよね?」


「ううん…そこは大丈夫。グリンがリアさんに連れていかれたとき…実は今と同じように助けを求めてたの…。グリンを助けたいって…。結局は…ダメだったんだけど…」


 えっ…!それは初耳…。俺が動けなかったとき…ネアもなんとかしようとしてたんだ…。


 …そういえば…。


 俺がリアの屋敷に閉じ込められて…ネアとテレパシーで話ができないか試したとき…



『…まっ…待って!…そっ…!…!?…!』



 あのとき…ネアの声が途切れ途切れで上手くいかなかったんだよな…。俺の声も届かなかったみたいだし…。


 今思えば…あれは他のエルフとの会話だったんだ…。それで…助けを求めてたけどダメだった…わけか…。


 でもそうなると…


「ネア…俺の時がダメだったら…今回も無理なんじゃ…」


 ネア以外のエルフの皆がどんな考えを持っているかはわからない…。


 でも…基本的には触らぬ神に祟りなし…の思想なんじゃないか…?


 下手に厄介事に首を突っ込んで…この森そのものに被害が及ぶのだけは避けたいはずだ…。


 だから…俺を助けることには消極的だった…。そう考えるのが自然だ…。


 俺の指摘に…ネアも少し苦い顔をしながら頷く…。


「うん…そうかも…。でも…グリンも一緒なら…」


「えっ…俺?」


「グリン…この森に好かれているから…。もしかしたら…エルフの皆も…って思って…」


 確かに…。


 俺が神様なのも関係してるのか、この森の動物からは結構慕われている…。それを利用するのもありかもしれない…。


 あちらが…エルフ達が俺の正体に気付いてくれるかは別問題だけど…。



 ザッザッザッ…



 そんなことを思いながら数分…森の中へと進んでそれが見えてきた…。


「あっ…グリン!見えてきたよ!」


「…!あれが…」


 ポツポツと灯りが灯るそこに…人の気配があった…。


 入り口らしき場所には二人の門番…エルフの男性が…。


 ネアはそのまま突き進んで…一人のエルフへと語りかける。


「…ネアです。長老にお話ししたいことがあります。通してください」


「…ようこそ…。お待ちしておりました。長老もあなたが来ることにお気付きです…」


 意外にも…ネアはなんの問題もなく迎え入れられたようだ…。一悶着あるかと思ったけど…とりあえずは一安心…。


 エルフの男性はネアに挨拶してから…ふと…俺の方を見る。


「…そちらは…例の?」


「はい。先日…私が話してた方です。あれから…解放されて私のもとに戻ってきました」


「そうですか…それはなによりです…」


「…あなたたちは助けませんでしたが…」


「申し訳ありません…。長老の指示は絶対なので…」


 ネアの表情には若干の憤りが…。


 まぁ…協力を拒まれたのはあまり気分のいいものじゃないだろうな…。


 でも…王女様と事を荒立てるのはエルフ側としても判断に困ることだ…。とりあえず…ネアを宥めておかないと…。


「ネア…俺の事は大丈夫だから…。皆を責める必要はないよ」


「…う…ん…。ごめん…。私…ちょっと余裕なかったかも…」


 俺の言葉で…冷静さを取り戻すネア…。そんな様子を見ていた門番は…


「なるほど…確かに…あなたからは不思議なオーラを感じます…。長老が気にするのも納得です」


「えっ…俺の事…どこまでわかるんですか?」


 俺の姿を見たのは初めてのはず…。そんなに…他の人たちとは変わってるのか?


 そんな俺の疑問に答えるかのように…門番のエルフは抑揚のない声で口を開く。


「我々はこの森と共に過ごしてきました…。その森が語るのです。『この男に祝福を』…と…」


「…」


「本来なら…あなたを救うべきでした…。大森林の意志が…あなたを愛しているなら…。結局は…判断が遅れてしまい…申し訳ありません…」


「…そうだったんですね…」


 …俺はあくまでも元人間で…神様になったのは偶然だ…。でも…そんな俺をリクォリア大森林は受け入れている…。


 わからないことはたくさんだけど…もっと自分に自信を持っていいのかもしれない…。


 誰かを助ける必要があるならなおさら…。


 門番のエルフは俺とネアの顔を交互に見て…中へと案内するべく動き出す。


「さぁ…こちらへ。長老がお待ちしております…」

できるだけ早めに完結目指します!

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