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51 一触即発!?
コツコツコツコツ…
赤のハイヒールを鳴らしながら少女はまっすぐに歩いてきた…。
その存在感は…回りの人々を圧倒するようで…。
「「お疲れさまです!リア様!」」
黒服の男たちも頭を下げて主に挨拶してる…。
迫力のある声にちょっとビックリしちゃった…。
そして…
コツコツ…コツ…。
「ほぅ…お前たちじゃな?粗暴な三人組を追い払ったというのは…」
少女…王女様は俺たちの目の前に…。
赤く光る瞳は俺たちを品定めするように見据えている…。
ホントに怖そうだ…。
「はっ…はい!その…えと…はい…」
うぅ…また変な感じに答えちゃった…。
なんか…蛇に睨まれた蛙の気分…。
「なるほど…見た目はずいぶんと軟弱じゃのぉ…。まるで…そこら辺にいる虫けらのようじゃ…」
むっ…なんかムカッとくるなぁ…。
でも…表情に出したらマズイ…。
「あっ…えっと…はい…」
うーん…情けない声出すなぁ…俺…。
…なんて思っていると
「…グリンは…虫けらなんかじゃないです!」
「!ッ…ネア!」
「ほぅ?」
うっ…なんてこった!
失礼のないように…って言ったのはネアなのに…。
その本人がそんなこと言うなんて…!




