50 王女の登壇
あれから数十分…。
店内には俺とネアの二人と…数人の黒服男だけがいた…。
その異様な空気に…気持ち悪くなりそうだ…。
なんか…ヤ○ザの集まりみたい…。
「…どうしよう…俺たち…なんかされちゃうのかな…」
さっきから不安で不安でしょうがない…。
もしかしたら…殺されるんじゃないか…なんて思っちゃうほどに…。
対してネアは…
「たぶん…王宮関係者だから簡単に乱暴されるのは…ないと思う…。でも…相手が王女様なら失礼のないようにしないと…」
いくらか落ち着いているようだ…。
まぁ…さっきまで危険な目にあったからなぁ…。
それに比べたら…。
それでも…少し不安な気持ちが伝わってくる…。
「ネア…王宮関係者って…こんな怪しい格好してるの?めちゃくちゃ怖いよ…」
「う…ん…。前まではそんなこともなかったんだけど…最近…新しい王女様が即位してから…こんな感じに…」
「そうなんだ…」
王女様…いったいどんな人なんだ…。
なんか…緊張してきた…。
そうこうしていると…
「リア様…こちらです…。足元にお気をつけください…」
一人の黒服男が…店の出入り口で案内しているようだ…。
なんか…辺り一面の空気が張りつめたような…。
…とその時
グシャァ…!!
「オボォッ…!!?」
ドサッ…
なっ…なんだ!?
突然…案内していた黒服男が鼻を押さえながら倒れちゃった…。
見た感じ…顔から血が流れてる…。
まるで…蹴られたような…。
「…妾を待たせた罪は重いからのぉ…。本当なら…首を跳ねるところじゃが…今回は顔面への蹴りで許してやろう…。感謝するんじゃな…」
そう言って入ってきたのは…深紅に染まったドレスを着た少女だった…。
見た目は美しく…まだ十代後半くらい…。
金色に光る髪の毛は腰の高さまで伸びている…。
まっ…まさか…この人が…?
「グリン…気をつけて…!今日の王女様…いつもより機嫌が悪いみたい…」




