49 まさか…呼び止められるなんて…
「王女様が…!?」
「そんな…なんてことだ…」
「なんでこんなところに…」
ザワザワザワザワ…
店内の人々も動揺してる…。
宮廷王女…そんなにすごい人なのかな…。
この町や他の地域については全然わかんないけど…。
『王女』って言うくらいだから偉い人なんだろう…。
「さぁ!早く出ていけ!これ以上待たせるな!」
黒服の男は怒声にも似た勢いで叫んでいる…。
これは怖い…。
「うぬぅ…!せっかくのチャンスだというのに…!」
「仕方ないわよ!相手が王女様なんだから…私もあんたも逆らえないでしょ!」
老紳士もおばちゃんも…苦い顔をしながら愚痴を…。
さっきまでの勢いもすっかり落ち込んじゃった…。
良かった…。
とりあえずこのままネアと一緒に出よう…。
変なやつに捕まらないように…すぐに走らないと…。
「…おい!そこのお前たち!」
「えっ!?はっ…はい…」
…?
なんか…黒服の男に呼び止められちゃった…。
なにも悪いことはしてないけど…。
「なにを出ていこうとしている!お前たちはここに残れ!」
「えっ…ちょっと…そんなの…」
「なんだ?我々に…王女様に逆らう気か?」
「うぅ…」
どっ…どうしよう…。
ここは…無理矢理にでも…。
「グリンッ!逆らっちゃダメ!」
「ネア…」
「…王女様…けっこう怖いから…。下手に動いたりしたら首をはねられるかも…。ここは従って…。お願い…」
そっ…そんなに…。
ここは…動かないようにしないと…。




