45 慰めて…
「ぐすっ…うぅ…」
「大丈夫だよ…もう怖いやつらはいなくなったから…ほら…ね…」
「でも…グリン…すごく…うぅ…殴られてた…」
「俺?俺も平気!だから…安心して!」
あれから…ネアを慰めることに集中して、けっこう時間がたったなぁ…。
よっぽどショックだったんだろう…。
今もネアの目は涙で一杯…。
でも…可愛いな…こんな姿のネアも…。
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それにしても…せっかくの昼食が大変なことになっちゃった…。
ここは一度森に戻るか…。
ネアの心のケアもしたいし…。
町のことは…明日、俺一人で調べよう…。
ネアと一緒は…ちょっと危険だし…。
そう思っていると…
「お客様…大丈夫ですか?」
「えっ…?あっ…はい!」
さっきまで店の奥で避難していた店員の一人だ…。
騒ぎが収まったから心配してきてくれたようだけど…。
「その…申し訳ありません…。店員でありながら…このようなことになってしまい…。本当なら助けるべきだったのですが…同僚が倒れたのを見て…その…」
「いえ…確かにあれは怖かったと思います…。それより…倒れたかたは…」
「そちらは大丈夫です。今は手当てしているところでして…」
よかった…。
実質的には被害もそこまで大きくなかったみたい…。




