35 町へ…①
「それじゃあ…さっそく用意するね!グリンもそんな格好だと恥ずかしいから…もうちょっといい服選んであげる!」
「えっ…でも…」
「いいからいいから!」
ネアはそう言うと…さっそく家の中に入ってしまった…。
なんだかウキウキしていたような…。
なんか予想外…。
たった一日で親近感がわいたような気がする…。
よっぽど…俺のお手伝いと呪いの治癒が嬉しかったみたいだ…。
俺の変な力には感謝するべきかな…。
―
…
「グリン!ここが町の入り口!ここを通り抜けたら市場があるの!」
「へぇ~…意外と賑やかそうなところだなぁ…」
あれから俺たちは…森から少し離れた町まで歩いてきたんだけど…。
今更ながら緊張してきた…。
エルフのネアに…金髪赤目の俺…。
顔見知りでもない人が見たら、けっこう驚きそうだ…。
「…おい!エルフの女の子がいるぜ!」
「おぉ…珍しいな…」
「なんか…変な男もいるじゃねぇか…」
「…赤目の金髪…なにもんだ?」
ヒソヒソ…ザワザワ…
辺りには人間の姿がチラホラ…。
森の中と違って、人の目が怖いなぁ…。
「…ほら!グリン!そんな顔しないで…」
「うわっ!ビックリした…」
俺の様子が深刻なのを心配したのか…ネアが声をかけてくれた…。
あんまりにも突然だったから驚いたけど…。
「…私たちのこと言われたって気にしない気にしない!」
「うっ…うん…」




