11/54
34 お昼ごはんは…
「お昼ごはん用意しようと思ったんだけど…せっかくだしこのまま町に行って食べてみない?」
「町で…?」
おぉ…なんかいいかも…。
ネアと二人っきりで外食するのも楽しそうだ…。
町の雰囲気を楽しみながら、異世界料理を堪能…。
なんか贅沢…。
でも…
「俺は大丈夫だけど…お金とかはあるの?」
「そこは安心して!いざというときのために少しだけ貯金してた分があるから…」
「えっ!それはちょっと…」
うーん…申し訳ないような…。
そのお金だって苦労して貯めたものだろうし…。
「…グリンって優しいね…」
「いや…俺は…その…」
「こういうときは好意に甘えるのもいいと思うな…私は!」
うっ…うーむ…。
可愛い声でそう言われたら… 。
「うん…ありがとう…」
としか言えないなぁ…。
「どういたしまして!」
やっぱりネアの笑顔はほっこりする…。
いつまでも見ていたい気分だ…。




