夢の話 遊び尽し
五、六歳頃の私が、紙切れだらけの知らない部屋で遊んでいます。初めは折り紙をし、そのうちに糸を見つけたので凧を作ろうとします。けれど上手くいかず、できそこないの千切れた紙がいっぱい出来てしまいました。
それをまとめて、丸めていると母が部屋に入って来て糸玉をくれます。
丸めた紙に糸を巻きつけて何とか手毬らしきものが出来上がりました。
投げて遊んでいると、毬が腰掛け窓から外へ行ってしまったので追いかけて私も外へ。
見つからずあちこちウロウロしていると、いきなり塀の陰から鬼が出てきたので逃げまわります。
鬼が諦めていなくなり、ホッとして辺りを見ると、まるきり知らない場所であることに気づいて、泣きだしそうになって
目が覚めます。
小学生の頃、何度か見た夢の話です。
この夢の最初に私がいる部屋はいつも、絨毯が敷かれ、シャンデリアが吊るされ、低いテーブルがあり、壁に(何故か)蟹の剥製が飾られていました。
何度目だったか、壁の蟹を見て「あの夢かぁ」と思ったらそこで目が覚めてしまって、それきり見なくなった夢です。