わらわは『まま』である。~Side To Honobono~
本編、「わらわは『まま』である」を読んでからの方が良いかもしれませんが
こちらだけでも、楽しんでもらえるよう、頑張ってみます。
ちょっと、生々しいエピソードもありますが
読者ママの方、「ちゃうわ~」って意見もあると思うんですよ‼
書いてるジョセフ、おのこですんで‼勘弁してたも‼
わらわは、『まま』である。
本日より、初めて固形物に挑戦し、この小さな勇者が、わらわの童『わらべ』である。
あちらで、携帯ゲームに夢中なのが、わらわの旦那殿である。
さあ、童よ。其方にはもう立派な2本の乳歯が生えておる。
正直『まま』は、それで乳房を噛まれるのが痛くて敵わん。早うご飯を食べてたも。
どうした、童。口を開けるのじゃ。わらわが、入れてしんぜよう。
ぐあ、童、吐くでない。おのれ、童『まま』に逆らうか。おのれ、童。
※※※※
童や童。
ぬ?
何をする?旦那殿。
止さぬか、隣には、童が寝ておるぞ。
止せよ止せ止せ。止さねば怒るぞ。
なぬ?もう一人童が欲しいと申すか?
うぬ、お主、そうは簡単に言うがな。
童を産むは、大変難儀なものであるぞ?
なぬ?
じゃあ、するだけでよい、とな。
ええい、下がれや下がれ。
お主は、そう言っていつも失敗しよる。
なぬ?
ええい、お主にそんな高等技術は到底扱えぬ。出来もせぬ事を言うでない。
見ろ。童が起きてしもうたではないか。
お主が責任を持って、寝かしつけるがよい。
※※※※
童や童。
今日は、デパートに『ふうふみずいらず』で買い物じゃ。
童の服も、わらわの服も、たくさん買うたぞい。
旦那殿、日々の稼ぎ、ご苦労であった。
ぬ。
童よ。何故付いてこぬ?
もう、帰るぞ童。家でご飯を作る使命が、わらわには、ある。
なんと『てれびげーむ』が欲しいと申すか童。
駄目じゃ駄目じゃ。この間『くりすますぷれぜんと』を貰ったばかりじゃろう、其方。
ええい、何をするか童。
そこは、デパートの床ぞ。童。
ええい。泣き喚くな。童。
皆の衆が、何事かと見ておるぞ。其方、笑いものになっておるぞ?
ええい。童を笑うな、皆の衆。
ん。
旦那殿よ、何故に遠くに逃げるか。旦那殿。
させぬぞ、他人のふりなど決してさせぬ。
※※※※
童や童。
結局、『てれびげーむ』を買わされた。
わらわも、まだまだ未熟な『まま』よのう。
なんじゃ、しかし、旦那殿。
何故に、お主の方が楽しそうに遊んでおる。
なぬ?実際に体感できる『てにすげーむ』とな。
ふふふ、忘れたか。お主、わらわはかつて乙女時代に『そふとてにす』で、姫と呼ばれた実力ぞよ。
愚行なり、旦那殿。
わらわの実力、とくと知れ。
※※※※
童や童。
今日は童の『しょうがっこう』の運動会じゃ。
ほれ、旦那殿。早う右足を出せ。
なぬ?逆が良いと申すか。お主。男のくせにみみっちい。
さあ、旦那殿、まずは、右足から出すのじゃ、いいな、旦那殿。
これこれ、旦那殿、わらわが右足なら、お主は左足を出さぬか。
だから、違う。ああ、皆の衆に抜かれおる。わらわは悲しい。
※※※※
童や童。
童が『しゅうがくりょこう』で、家に2日も居らん。
なんじゃ、童の顔が見とうて、堪らんのう。
童や童。
なんじゃ、旦那殿。
飯なら『かっぷぬーどー』が置いてあろう?
※※※※
童や童。
なんじゃ、『しょうがっこう』は親の仕事もわりかし有って、大変ぞよ。
色々な企画を考えよとな?
うむむ、わらわ『ひとみしり』故、意見など到底出せぬ。
童や童。今帰ったぞよ。
うむ、疲れた日も、家で其方らと話せば、疲れが吹き飛ぶの。
※※※※
童や童。
夏は、やはり『かわあそび』よのう。
今日は、『じいじ』と『ばあば』も連れて、皆で楽しむぞ。
旦那殿は釣りに夢中か。期待はせぬとしておこう。
ぬ?
どこじゃ、童?
なんと、童、其方、流されておるのではないか?
あわわわわ、旦那殿。旦那殿。ええい。呼んでいては間に合わぬ。
待っておれ‼童。『まま』がすぐに助けに行くぞ。
※※※※
童や童。
なんじゃ、そんなに、泣ければ大丈夫じゃな。童。
やれやれ、わらわ達も目を離して悪かった。許してたも童。
ほら、じゃから、もうそなに泣くでない。
『まま』は、強いのじゃ。ちょっと岩でぶつけた足など、直ぐに治る。
※※※※
童や童。
どうした?童。
何と、転んで足を怪我したか。
うぬ、『しょうてんがい』に、腕利きの医者が居ると存じている。
今から向かうぞ童。
注射は打たん。いや、打つかもしれんが、其方もう『よねんせい』であろう。
ええい、『まま』を怒らせるでない。
※※※※
童や童。
どうじゃ、童。
早う、病院に行って良かったろう?
しかも、『しょうてんがい』のあんみつも美味かろう?
久しぶりに童と『しょうてんがい』を歩けたのう。
どれ、この後は、買い物にでも行くか?童。
※※※※
童や童。
あけまして、めでたいのう。童。
そうか、其方も新年が嬉しいか。
ぬ、童。
何をそんなに『じいじ』と『ばあば』が待ち遠しいか。
そうか、童。なるほど、童。
しかし、大金を其方に持たす訳にはいかぬでのう。
困ったのう。
※※※※
童や童。
さあ、出せ童。
しらばっくれるでない。『おとしだま』じゃ。童。
ええい‼甘やかすで無い『じいじ』よ‼『ばあば』、ちょっと、『じいじ』を黙らせておれ
いいか、童。その金、今は僅かでも。
貯めれば大きな大きな物となるのじゃ。
それ、其方の未来に必ず役に立つ。
これこれ、童。何処行く童。
本編「わらわは『まま』である。」も、よろしくお願いします。