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賢者の石

「なん…だと?」


 賢者の石があれば魔法が使える!?


「もうちょっと詳しく」

「すみません、これ以上は…」


 うーむ、残念…あの子分に聞いてみるか?


 というわけで子分に聞くことにした……どこに居るかって?歩いてたら向こうから話しかけてくるさ。


「兄貴ー」


 ほらな。


「おお、丁度いいところに」


 俺は賢者の石について子分に聞いてみた。


「賢者の石っすね、それならある錬金術師に頼めば作ってくれるらしいっす」


 …子分がすごい有能に見えてきた。


「ただどの錬金術師かは…」


 仕方ない、今は諦めるか……。


 とりあえず、手に入れたコアストーンをアクセサリーに加工してもらう。


「…賢者の石って知っています?」


 俺は加工屋の店主に一か八か聞いてみた。


「し、知りませんな」


 …今思い切り眉が動いたぞ……仕方ない。


「金は出すぞ?」


 この前のアシッドラーゴ戦で手に入れた素材を売ったらかなりの金が入ったからな、余裕はある。


「…仕方ありませんな」


 やっと折れてくれたな。


「では素材を預けてください、今日中にできますので」


 しかもお前かよ、その錬金術師。


 そして二時間位経った頃、アクセサリーと賢者の石が完成したようだ。


「これが約束の品ですぞ」


 賢者の石…パッと見エメラルドっぽいな。


「とりあえず付けてみるか」


 俺はコアストーンと賢者の石、両方が付いた腕輪を付ける。


「!」


 一瞬、頭に痛みが走った。

 

「これで魔法が使えるようになった…のか?」


 俺は加工屋に金を渡し、魔力体質の老婆の所に行く。蒼馬?知らんな。


「おや、貴方魔法が使えるようになったのかい?」

「わかるのか?」

「ええ、でも貴方は本当に素質が無いのね」

「どういう意味だ?」

「貴方、無属性の援護魔法しか適正無いわよ?」


 …でも魔法が使える様になっただけで良い方だろ…しかし援護か…無属性ってことは…ただのオーラということかな?


「オーラ」


 早速唱えてみる・


「お?」


 一気に体が軽くなった気分だ。


「オーラには魔力を上げる効果も付いてる、一気に魔力が上がったわ」


 一応、成功というわけか。

 早速ギルドに報告だ。


「ただいま」

「あ、おかえりなさい」


 相変わらずアリスは可愛い。


「魔法が使えるようになったみたいだ」

「よかったですね!」

「ああ」

「ようやくか、錬人」


 こうして俺は魔法が使えるようになったのだ。


 俺が覚えた魔法はオーラ、援護系の魔法だ。

 そもそもオーラには、フレイムオーラ、アクアオーラ、ガイアオーラ、ウィンドオーラがある。

 フレイムオーラは筋力、ゲームでいうと攻撃力が上がり、炎の耐性を得る。

 アクアオーラは魔力上昇に加え、水中での行動に制限が無くなる…要するに水の中で息ができて自由自在に移動できるようになる。

 ガイアオーラは所謂、防御力上昇に加え、自然治癒力を高める効果がある。

 ウィンドオーラはこの前説明したが、素早さが上がり、浮遊能力を得る。

 それらの能力上昇の効果のみ入れたのがこのオーラという魔法だ。

 全能力を手軽に上昇させることができるので、かなり有用だと思う。

 もちろん味方に掛けることもできる。


「よし、今度は魔法も使った戦闘スタイルを作っていかないとな」


 俺は大満足のまま、この日を終えた。

 


 


 


次回からは不定期になるかもです。

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