夕陽の放課後
僕は夕陽が綺麗な放課後。意を決して教室を出た。そのあとに待っている驚愕の展開とは……!?
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大丈夫。絶対に大丈夫だ。僕は自分にそう言い聞かせて教室を出る。
放課後のこの時間は夕陽がとてもきれいだった。こんな日ならムードもあるし、きっとうまくいくに違いない。
「京子さん、僕と付き合ってくれませんか」
ああ、やっと言えた。
でも、ここからだ。きっと彼女なら「イエス」と言ってくれる、はず。おそらく。たぶん。
「えっと…その…」
彼女の戸惑いに満ちた表情と声。
迷っているんだろうか。まさか! 彼女には好きな人がいるとか……。
「…私もあなたのこと…ずっと前から…」
「ほ、ほんとに!?」
彼女が小さく頷く。
僕の心の中はもう、サーカス状態だ。よく頑張ったな僕! そう叫ばずにはいられなかった。
ふと、少し離れた場所に誰かがいるのに気付いた。こっちを見ている! このことを言いふらされたら彼女もつらい思いをするかもしれない。不安をよそにその視線はすぐに消えていた。
***
私、何かまずいものを見たかもしれない。直感的にそう思った。
他人の愛の告白なんて見るのは始めてだった。でも。
「一人芝居かよッ!!」
その声は放課後の夕陽に溶けて消えていった。
はい。いつもの展開ですねw
少しずつ別な雰囲気の作品も投稿していけたらと思っております。
※累計ユニークが100を超えました。嬉しいです! 引き続き『ShortPiece』をよろしくお願いいたします。