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ているカフェ  作者: 融流
3/4

―夢見が悪い。

眠たい朝に。


ここ最近ずっとだ。

真っ白い空間に立つ自分。

白以外を排除した空間はまるで自分を表すようで、嫌いだと思った。

夢日記をつけてみよう。

理由は特にない、がこれで変化があるならば。

どうせ細かいところまでは起きた直後しか覚えていないし。

ちょっとだけ、ほんのわずかに期待をして、目を閉じる。


一日目。

 夢は相変わらず真っ白な空間だった。

 壁一面白だなんて病人じゃあるまいし。

 とりあえず近くの壁まで行ってみる。

 壁に耳を当てたけど何にも聞こえない。今日はもうやめにしよう。


見ていて気が付いたが、空間はそんなに狭い場所ではないようだ。

次はきちんと観察しよう。


二日目。

 吐き気がするほどに白い空間は、今日も変わらない。

 壁を観察すると近くに継ぎ目がある部分を見つけた。

 粘ってみたがどうやらこちらからはあかないみたいだ。


継ぎ目?

それは窓とかドアを封鎖したものではないのだろうか。

それならば他に手がかりを探そう。


三日目。

 どうもよくわからなくなってきた。

 ここはどういった場所なのだろうか。

 ベッドサイドの棚にルーズリーフを見つけたが何も書かれていなかった。


棚、ね。

ルーズリーフ以外にも何かありそうな気がするな。

書くものとかはないんだろうか。


四日目。

 ちがう、こんなことありえない。

 枕の下に新聞記事があった。到底信じきれない内容だったから混乱しているのかもしれない。

 それと、クレヨンを見つけた。

 これを使って昨日のルーズリーフに書いておこう。


だいぶ混乱しているみたいだ。

クレヨンとはまた、汚れやすそうなものを…

新聞記事の内容が気になるなあ。


五日目。

 ライトが切れたのか、部屋が少し暗くなった。

 壁の外から何か聞こえる。

 けれど何かはわからない。

 なんだかふらふらする…ルーズリーフに書いておこう。


随分と疲れているようだ。

まあ無理もないか。


六日目。

 ?!

 なんで?!これはゆめじゃ?hないdjsのどうして



―日記はここで終わっている。


果たして僕は明日を迎えられるだろうか。



胡蝶の夢って知ってます?


各日ごと、本文一行目の頭文字どうぞ。

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