7話 大人の経験
カフェにて…サヤカ、ついに大人の味に挑戦!?
名画「ハイモーニング・レッド」の盗難事件の捜査を進めるため、タルとサヤカは近くのカフェに立ち寄った。
店内は、暖かな雰囲気に包まれ、静かにジャズが流れている…。
タルはメニューを開き、いつものようにブラックコーヒーを注文する。
そして、その向かいで…… サヤカは"決意の眼差し" をしていた。
サヤカ「(……今までの私は、ジュースばかりだった…)」
サヤカ「(でも……私は探偵助手! いや、未来の"名探偵" !!)」
グッ…サヤカは心の中で握りこぶしを作り…。
サヤカ「(探偵様のように、"ブラックコーヒー" を飲めるようにならなきゃ!!!)」
サヤカは、意を決してタルに向かって言う。
サヤカ「探偵様っ!!!」
タル「……なんだ」
サヤカ「私……今日こそ!! ブラックコーヒーに挑戦します!!!」
タル「……は?」
サヤカ「"探偵" たるもの、やっぱりコーヒーくらい飲めないといけません!!!」
タル「……いや、別にそんな決まりはないが」
サヤカ「いいんです!! 注文しちゃいます!!!」
サヤカは、勢いよく店員を呼び、ドヤ顔で注文を告げた。
サヤカ「ブラックコーヒーをください!!!」
タルは、一瞬だけ驚いたが、すぐに…
「まぁ、試すのは自由だ」と思い直し…
黙って見守ることにした。
しばらくして、サヤカの前に
"香り高いブラックコーヒー" が運ばれてきた。
湯気が立ち上るカップを、サヤカは両手でそっと持つ。
サヤカ「(……ふふふっ、これを飲んだら
私も大人の仲間入りです♪!!)」
そして、一口。
サヤカ「…ひゃっ!!!!!!!!」
ビクッ!!!ビクビクッ!
サヤカは、思わず 身体を震わせた。
サヤカ「(に、にがぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!)」
サヤカ「(し、舌がぁぁぁぁ!!!!!!!)」
サヤカは顔を引きつらせながら、タルをチラリと見た。
タルは、無言でブラックコーヒーを口に運び、何事もなかったかのように飲んでいる。
サヤカ「(な、なんで平気なんですかぁぁぁぁ!?!?!?!?)」
サヤカ「(さ、探偵の舌って、ブラックコーヒーに耐性でもあるんですかぁぁぁ!?!?!?!?)」
サヤカ「すびばせんっ…」
店員「はーい!」
サヤカは、耐えきれずに震えながら言う。
サヤカ「ひゃ……ひゃとうと……みりゅくを……」
店員「あ…はーい♪!」
タルは、じっとサヤカを見つめた後、小さくため息をついた。
タル「……最初からミルク入りを頼め」
サヤカ「くぅぅぅぅぅぅ!!! だ、だって……だってぇぇぇ!!!!」
サヤカ「(……まだまだ名探偵の道は遠いぃぃぃ…)」
サヤカは、しょんぼりしながら、ミルクと砂糖を大量に投入するのであった。
名画のあった場所へ…二階の書斎
コーヒーで軽く一息ついた後、二人は捜査のために事件現場に戻る。
向かったのは、名画「ハイモーニング・レッド」が飾られていた"二階の書斎"。
屋敷の主人に案内され、階段を上がると、そこは重厚な本棚に囲まれた静かな空間だった。
そして、部屋の一角にある額縁…
"名画があった場所"
しかし、そこには"空っぽの額縁" しか残されていなかった。
タル「……ふむ」
タルは、静かにその場を見つめた。
サヤカは、額縁の前に立ち、腕を組む。
サヤカ「……」
サヤカ「……」
サヤカ「……やっぱり"本当に" なくなってますねぇ!!!」
タル「……当たり前だ」
サヤカ「"額縁だけ" 残ってる……ってことは……」
サヤカは、なにやら真剣な顔をして考え始める。
サヤカ「これは……"額縁だけが本物" で、"絵のほうが偽物だった" とか!?」
タル「……ない」
サヤカ「じゃあ、"誰かが間違えて絵を捨てた" とか!!!」
タル「……ない」
サヤカ「うーん……」
タルは、少し考えた後、静かに言った。
タル「……サヤカ」
サヤカ「はい?」
タル「まずは、"泥棒の手口" から考えろ」
サヤカ「……泥棒の、手口……?」
タルは、額縁の周囲をじっくりと観察する。
タル「"二階の書斎" にあった名画が"どうやって盗まれたのか"、それを考えるんだ」
サヤカ「……!!」
サヤカは、少しずつ頭を整理し始める。
サヤカ「(確かに……ここは二階……)」
サヤカ「(つまり、外から"直接盗む" のは難しい……ってことは……)」
サヤカ「(誰かが……この屋敷の中に入って……!?)」
はたしてはたして…名画「ハイモーニング・レッド」は、どのように盗まれたのか?
そして、犯人は誰なのか!?
サヤカの"本物の探偵助手としての推理" が始まる──!!!




