12話 加速する恋
恋愛パートが続きます
タルが、何かの用事で席を外した。
タル「……」
事務所に、静寂が訪れる。
サヤカは、ファイルを整理しながらも "完全に頭がいっぱい" だった。
サヤカ「(だ、だめですぅぅぅ!!!)」
サヤカ「(探偵様のことを、意識しすぎですぅぅぅぅ!!!!)」
サヤカ「……」
タルのいなくなった机を、チラリと見る。
そして、"視界に入ったもの" がある。
"探偵様のコーヒーカップ"
サヤカ「……っ!!!!//////」
サヤカは、一瞬で顔を真っ赤にした。
サヤカ「(だ、ダメダメダメダメダメダメ!!!)」
サヤカ「(そ、そんなこと、考えちゃダメぇぇぇぇぇ!!!!//////)」
サヤカは、目を逸らそうとする。
しかし、"目が勝手に" コーヒーカップに吸い寄せられる。
サヤカ「(……た、探偵様が飲んでた……カップ……)」
サヤカ「("あの飲み口" で……)」
サヤカ「(さ、さっきまで……"コーヒーを飲んでた" ……)」
サヤカ「(そ、それって……////飲めば…)」
サヤカ「("間接キス" じゃないですかぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!//////)」
サヤカ「~~~~~~~~~~~~っ!!!!//////」
サヤカは、机に突っ伏した。
サヤカ「(ダメぇぇぇぇぇ!!!)」
サヤカ「(これ以上意識したら……私……私……!!)」
サヤカ「……」
サヤカは、机の上のコーヒーカップを"ガン見" していた。
ダメだと分かりながらも……"気になってしまう"
サヤカ「(ちょっとだけ……?)」
サヤカ「(ちょっとだけ……"飲み口" を見るだけなら……)」
サヤカ「("触れる" わけじゃないですし……!?//////)」
サヤカは、机の上のコーヒーカップを そぉぉぉぉぉぉっと 近くで見る。
サヤカ「……」
サヤカ「(……こ、これが……探偵様の……//////)」
サヤカ「(さっきまで……"ここ" で……//////)」
サヤカ「(うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!/////)」
ドクンドクン!!!!
サヤカの心臓は、爆発寸前だった。
サヤカ「(い、今なら……!)」
サヤカ「(今なら誰にもバレませんよねぇぇぇ!?!?!?!?//////)」
サヤカは…… そっと、コーヒーカップを持ち上げた。
「……」
サヤカ「(だ、ダメだってばぁぁぁぁぁ!!!!)」
サヤカ「(こんなこと……!//////)」
サヤカ「……」
サヤカ「……」
サヤカ「(で、でも……"一口だけ" なら……//////)」
─その瞬間。
タル「……何してる?」
サヤカ「ひゃああああああああああああああああああ!!!!!!!//////」
タルは、"無言で" サヤカを見つめていた。
タル「……お前、今"何をしようとしてた" ?」
サヤカ「ち、ち、ち、ちちち、ちがいますぅぅぅぅ!!!!!!!!//////」
「……」
サヤカ「こ、こ、これはですねぇぇぇぇ!!!」
サヤカ「"私のコーヒーカップ" なんですよぉぉぉ!!!」
「……いや、それ"俺の" だけど」
カップには"タル"と書いてある
サヤカ「ひゃあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!//////」
サヤカは 全力でコーヒーカップを置いた。
サヤカ「(やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい!!!!!!//////)」
サヤカ「(バレたバレたバレたバレたバレたバレたバレたバレた!!!!!!//////)」
タルは、"呆れた顔" をしながらため息をついた。
タル「……まさか、お前」
サヤカ「は、はいぃぃぃ!?!?!?」
タル「それになにかしようとしたわけじゃないよな?」
サヤカ「ぎゃあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!//////」
サヤカ「(い、言われたぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!//////)」
サヤカ「(言われたら!!!!! もう意識するしかないじゃないですかぁぁぁぁ!!!!!!!!//////)」
サヤカ「ち、ちちちがいますぅぅぅぅ!!!!」
タル「ふぅん?」
サヤカ「こ、これはですねっ!!!」
サヤカ「た、たた、探偵様の"コーヒーの味" を知っておこうと!!!」
タル「……」
タル「……コーヒーにそんな"飲み方" あるのか?」
まぁ、タルの方がコーヒーに詳しいのだ。
サヤカ「ぎゃあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!//////」
サヤカは、全力で"机に頭をぶつけて" 崩れ落ちた。
サヤカ「(だ、ダメぇぇぇぇぇぇ!!!!//////)」
サヤカ「(もう、恥ずかしすぎて
"生きていけません"!!!////)」
「……」
タルは、ふとコーヒーカップを手に取ると、ゆっくりと持ち上げ見せる。
そして、サヤカの方を"じっと" 見る。
タル「……」
サヤカ「……た、探偵様?」
タルは、コーヒーを一口飲み、無言でコーヒーカップをサヤカの前に差し出した。
「じゃ…味見程度に飲むか?」
サヤカ「ひゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!//////」
サヤカ「(ななななななななにを言ってるんですかぁぁぁぁ!!!//////)」
サヤカ「い、い、い、いいいらないですぅぅぅぅぅ!!!!!!!!//////」
タル「……ふぅん?」
タルは、なんだこいつみたいな感じに笑ってコーヒーを飲んだ。
サヤカは、顔を真っ赤にしたまま"床で崩れ落ちて" いた。
サヤカ「もう無理ですぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!//////」
続。
72時間置き続けた後に書いた感じの出来。