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第一話 魔法
「実はね、僕、魔法が使えるんだ!」と先生。
「いきなりだけど、不思議な世界へいってらっしゃーい!」と続ける。
先生が「シカク シカク ヨヨヨホホ」と唱えると、先生の両手から緑のオーラのようなものが出てきた。
気がつくと、僕は目を瞑った時と同じような真っ暗闇の中にいた。外の様子は一切分からず、ただ無音である。
僕は両手を使って周りの状況を把握しようとする。すると、上が開けられそうな箱の中に僕はいた。一度上をグーでパンチしてみる。すると、上の一部分が壊れた。どうやら段ボールの中にいたようだ。
上の部分を開けて、僕は段ボールから出た。