表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ひとり

作者: Ichen


時々 一人になりたい

一人ではなく独り かもしれない


好きに 自由な

独りでいたくなる



声をかけたい人に挨拶

見る気のないものは無視

考えたいことだけ考えて


繰り返しの定番を

一先ず そこらに置いておく



見たいものだけに瞳を向け

聴きたい音だけを拾い

口にしたい言葉だけを声に変える


得たいものに触れ

望んだものとの時間を愛でる



空気の流れを目で追って

走る風に乗る音を鼓膜が選ぶ

好きだった歌を思い出して歌う

好きな言葉を呟く


大樹のひびわれる樹皮に もたれかかって

青草とスミレの香りの中で 息をする



何がしたいかを知っている

それはとても大事だ


自分が自分でいられる方法を

どうすればいいか知っている事




独りでいたいと思う時


一人ではないから そう思う

これ以上近づかないでと

何度もサインを出した後



自分の領域を取り戻すために


人から離れて

独りになる


そのたびに 何かを失う気がするが


自分を失うより ずっといい

そう思う


見えない我慢で 自分を失うのは

もう いやなんだ



繰り返すたび 何かを引き離すが

そういうもんだろと思う


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ