詩 激変世界
「私の知らない間に一体、何があったの?」
「この世界はどうしてこんな風になってしまったの?」
何もかもが変わってしまった
面影はまったくなくなって
原型をとどめない
あの美しかった野原は枯れ
魚飛び跳ねる川は底があらわに
命あふれる海は毒々しく
雄々しくそびえたつ山脈は燃え続けている
何もかもが変わってしまった
元通りのところなどありはしない
「ほんの少し、離れていただけなのに」
「私が目を離したすきに、誰かが、何がこの世界を壊したというの?」
「ストーリー」
神不在の世界は、神が知らない間に壊れていた。
神は分からない。その原因が。
神は分かる事ができない。その理由を。
神が作った世界は、その神がいなければ安定しなかった。