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「ダンファルの森②【朽ちた隠れ里】」

 先送りにしていた、問題。そこに、たどり着いた。

 悪食を使ったとき、一緒に”これ”を隠していた特異を破壊していたようだ。

 

 フォールンは、驚いたように目を見開き小さい声で「嘘でしょ……」と驚愕している。

 

 先ほどから言っている、”これ”とは。

 

 完全に隠蔽されていた、いや別空間に隠されていた里だった。

 

 ツタが多い茂り、人の気配はない。既に、滅んだあとだろうか。

 巨大な木をくり抜き、建物としていたものは朽ちていた。


 「こ、これは…まさか……いえ、そんなはずはあの時確かに滅ぼしたはず…」


 フォールンが、何やら意味深なことをボソボソと言っている。どうしたのかと、質問しようとした瞬間。

 

 『忘れてちょうだい』


 フォールンは、そう言った。

 ん?忘れろって、何をだ?


 「おい、フォールン忘れろって」


 「何でもないわ」


 フォールンは、そう言って顔を反らした。

 

 「わ、分かったよ」


 俺は申し訳なくなり、詮索は諦める事にした。

 

 

 少しの間、と言ってもすでに夕方なのだがこの廃れた、朽ちた里を探索していた。

 なにか、ありそうな気がするのだが…何だったか……

 

 「ゲイル、そろそろ」

 

 考え事をしている俺にフォールンは、夕日を指した。

 あぁ、そんな時間だな。

 

 お昼を、食わずにこの里を探索していたからかフォールンは元気がなかった。

 少女のようなのだが、どこか大人の雰囲気だ。さすがに、10歳以上だろうがワース達よりも幼い気がする。

なのに、なぜだろうか。

 

 「あ、あぁ分かったよ。ご飯だろ?」

 

 「違う」

 

 じゃあ、何だって言うんだ……

 フォールンは、ご飯のことを言っているわけでは無かったようだ。

 少しの間考えていると思い出す。

 

 あ、活性化が終わっていなかったんだった。

 

 そう、元凶だと思われていたメリスを倒しても終わらなかった。

 活性化が始まった理由は、あいつだろうが殺して終わるかと言ったらそ。うじゃない。

 

 活性化は、魔元素、魔力によるものだ。

 それらの、魔力をなくなさない限り活性化は短期間では絶対に終わらなかったのは昨日までだ。

 ワース、アスカが教えてくれた。

 

 人をあれだけ殺しといて、あの場には魔力のまの字もなかった。

 理由は、簡単だった。魔力を使ったのだ。

 

 説明していなかったが、魔力は魔元素のさらに濃いもの。

 魔力を使うことでそれは魔元素に変化する。

 そして、魔元素を浄化するのが植物。魔元素を、魔力に変えるのが魔獣、魔物なのだ。


 そう、魔法を使いまくって植物に浄化させればいい。

 無論、そんなことが出来るものが居なかったから今まで分からなかったのだろう。

 

 というわけで、特異によって引き延ばされていた森の中心である、ミル湖で魔法を使って浄化しようとフォールンに言っていたのだ。

 

 「よし、急ごう」

 

 フォールンに、そういうと全速力でミル湖に向かったのだった。

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