閑話 -白髪の少年-
あるところに、いた白髪の少年。
森に、入り魔獣にあった少年は死を覚悟した。
その、魔獣を表すのなら”動く死”だろう。
黒い体表を、持ち。大きな身体。爪や牙は、白く鋭く尖ったものだった。
その大きな魔獣は、身体を持ち上げ、腕を振り下ろす。
その、魔獣の腕――爪は白髪の少年を真っ二つに切り裂く勢いで振り下ろされた。
白髪の少年は、恐怖のあまり目を閉じた。
グサッ。
魔獣の爪が、身体を切り裂いた音。
だが、白髪の少年の身体には爪痕どころか擦り傷すら無かった。
そう――無傷だった。
なら、あの音は……
白髪の少年は、ゆっくりと目を開ける。
恐る恐る、目を開けた。すると、目の前には……父の姿があった。
その、魔獣に大きな大剣を刺している父の姿が。だが、父の身体は動いていなかった。
父の、身体は魔獣の爪で貫かれ。また、魔獣の身体は大剣で貫かれていた。
そう、刺し違えていた。
「父……さん?」
白髪の少年は、父の死を知ってから。
その場で、泣き崩れ。家に帰った。
その時、その光景を見ていたものが居たのかも知れない。
なぜなら、こうして物語が書かれているのだから。白髪の少年の、悲劇が……




