「魔獣の巣①なにそれおいしいの?」
ワースと、アスカを転移魔法でフェンリル町に帰し俺は魔獣の巣のなかで最も魔力、魔元素が溢れ出ている横穴に向かった。
なぜ、魔獣の巣のなかで最も魔力、魔元素が出ているところに行くのかだが理由は活性化が起きる原因として魔力等が関係している可能性が高いからだ。
まず、手始めに目標となる横穴の周りにいる魔獣をスキル【威圧】でその横穴から追い払った。
殺さなかったのは、その魔獣が全て活性化していたからだ。
内蔵魔力が、多くなった状態の魔獣を殺してしまうと魔獣が持っていた魔力が周りに放たれることになりさらに活性化が激しくなる可能性があったからだ。
【威圧】で、追い払うことができたのはまだ魔獣が完全に凶暴化していなかったからだろう。
理性の、様なものが働いたことにより【威圧】が効いたと考えられる。
そんなこんなで、横穴に入った。
スキル【物体感知】【魔力感知】【魔元素感知】【攻撃報告】【鮮明化】を使い、視界を明るくし、さらに物の動き。魔力の動きも常に感じとることが出来るようにした。
死角からの、攻撃も【攻撃報告】で避けることができるため準備は十分だろう。
もっとも、普通の場合なら。
生憎、たいまつは、アスカに持たせていた。
町に帰すときに、一緒にたいまつも手元から離していたのだ。
正直な、話たいまつ等、明かりがなくとも俺は見ることができる。
その為、たいまつはない方がいいのだ。
何も、問題はなく俺は横穴の奥へと入っていく。
外からの、灯りは既に見ることは出来なくなり。
横穴。もといこの、洞窟はかなり入り組んでいるようだ。
既に、枝分かれのように入り組んでいる分岐点を十以上進んでいる。
その時、魔力が動いた。
ゆっくりと、動いた。【物理感知】には、反応がなく。【魔力感知】だけが、反応したため。
不気味だった。
空気中の、魔力は、魔元素と呼ぶため。空気中ではなく、何か生き物の魔力であったため、さらに不気味だった。
そして、その魔力の予測できる、内蔵魔力は『青緑の中』だ。
簡単解説:魔力(魔元素)は、赤、橙、黄、緑、青緑、青、紫、赤紫。
赤→橙→黄→緑→青緑→青→紫→赤紫と、「→」が付いている方にいくほど魔力が高いということである。
さらに、その魔力の大きさでも区別される。
大きさは、小→中→大→特。である。
カヴェルナの内蔵魔力が『黄の大』だったため、カヴェルナの1.5倍以上の魔力を持っているという事である。
ワース達を、連れて来なくて正解だったな。と、一息つくのだった。
魔力だけが、動いているという異常事態だが問題はないと判断して進む。
勿論、警戒は怠らない。
魔力だけが、動いていた場所に来た。
何か、おかしな所があるか気になっていたが特に何もないようだ。
「おかしな、所はないな」
小さく、そう呟くとさらに奥に進んでいった。
魔力、そして魔元素の濃く。赤紫に、近い方へ。
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空高くなのか。地の底なのか。
どちらかも、分からない場所で。
二羽の小さな”カラス”から、”何か”を聞くと。
「フフフ」
奇妙なほど、美しい金色の髪をたなびかせる。
オールディンは、笑う。何人も逆らえない程の、美しい声で、魅惑の声で。
その、二羽のカラスの名は――フギン。ムニンである。
そして、オーディンはこう言った。
「グングニルを、出せ」と。
そして、さらに続ける。
「私が、”不死”となるために。
最後の、”カード”をそろえるために使うわよ……」
と。
その時、オールディンの左眼は綺麗なルビーのように光る。
右眼は、光る事なく静かに笑顔を作るオールディン。
きっと、その姿を見た”人間”は魅了されることだろう。
人間なら。




