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凜妃のため息  作者: 小井理楽
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「失礼致します。遅くなり、大変申し訳ございませんでした。

 夏 昏破(か くれは)にございます。

 妃教育の一貫として御前会議に同席させていただきたく、参りました。

 許可をお願いできますでしょうか。主上」

軽やかなーどこか楽しんでいるような声が響く。

扉が静かに開くと、礼をとり、昏破が入室の許しを乞う。


「会議はすでに始まっている。途中からの出席など、失礼にも程がある。

 今日は引け。次の会議の時にでも出直して来なさい」

陽日(ようひ)が言葉を発する前に、英蓮(えいれん)が昏破を睨みつけ素早く返答する。

「英蓮殿、」

陽日は英蓮を諌めようとするが、英蓮は聞こえないのか昏破を睨みつけたまま

「帰りなさい、昏破。ここは神聖な会議の場なんだ。軽い気持ちで来るような場所ではない」

もう一度、今度ははっきりと昏破を注意する。


「あら、妃教育の一貫ですもの。

 軽い気持ちでここに来たりはしませんわ、英蓮宰相補佐。

 遅れてきたのには、ちゃんと理由がありますわ。

 それとも・・・遅れてきた娘を返して恥の上塗りを防いでやろうと、父親としての言葉でした?」

昏破は顔をあげ、にっこりと笑った。


((喧嘩売ってるー!?))

陽日と完才(かんさい)は、普段とは違う様子の昏破に驚きつつも、笑顔に背筋が凍る。

英蓮も普段は従順な昏破の言葉に驚いているのか、言葉が出ない様子だ。

周囲も昏破のことを、病弱で深窓の令嬢だと思い描いていた為、反論どころか英蓮を黙らせる姿に驚いている。

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