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第7話:魔王様の最悪の初陣

「リュシカ様、リュシカ様」

 リュシカは、側近に呼ばれて目を覚ました。

「おはよう」

 リュシカが目を覚ますと朝になっていた。会議室には側近以外誰もいない。

「やはり寝ていたんですか、目を開けたまま寝るとは器用ですね」

「この眼鏡はマジックアイテムだから、目を閉じてても開けてるように見えるんだよね」

「いつから寝てたんですか?瞬きはしてましたよね?」

訝し気に側近が尋ねる。

「…………」

 瞬きを再現する機能があるだけで、だいぶ前からリュシカは寝ていた。

「作戦会議は聞いてましたよね?」

「…………」

 側近は、リュシカが何も聞いていなかったことを察した。

「聞いてなかったんですね?」

「いや、聞いてたよ」

 もちろん嘘である。この男は作戦会議が始まる前から寝ていた。作戦のサの字も分かっていない。

「…………」

 側近はリュシカを見つめた。聞いていないのは反応から明らかである。しかし、それを咎めるつもりは側近にはなかった。咎めずに痛い目にあってもらおう。そんな考えが側近の頭を過ぎり、イタズラっぽく笑った。

「そうですね。魔王様が聞いてない訳ないですよね」

「そうだよ」

「それなら、後は任せましたよ。私は寝ますから」

「寝るって……」

「作戦通りやれば大丈夫です」

 狼狽えているリュシカに対して、側近は有無を言わせなかった。そそくさと側近は作戦会議室から出ていく。そして、リュシカに用意された部屋へと向かっていった。魔族である側近には部屋が用意されていないためだ。

 残されたリュシカは頭を抱えた。どうすれば良いのか分からないためだ。

 しかし、リュシカはあることを思い付く。場の流れに合わせればよいのである。要は集団行動を乱さなければOKという考えである。

 その辺の雑兵ならそれで良いが、リュシカは大将である。そういう訳にもいかない。しかし、リュシカがそれに気づくことは残念ながらなかった。

 安心したリュシカはもうひと眠りするのであった。


「勇者様、勇者様」

 大きな声を荒げて、反乱軍元リーダーの副官をやっていたジュディスが現れる。その声で、リュシカは目を覚ました。

「何だ?」

 リュシカが非常に面倒くさそうに問う。

「勇者様大変です。我々の作戦がどうやら王国にばれている様です」

「確かな情報か?」

「はい、反乱軍は王国内に何人も間者がいますので、間違いありません。どうしましょう?」

 リュシカは思った。側近に聞いてくれと……だが、側近は今、リュシカの部屋で爆睡しているので、傍にいなかった。来てくれる気配も当然ない。

 だからこそ、リュシカは絶対にやってはいけない選択をした。

「お前はどう思う?」

「あたしですか?」

 あろうことか、反乱軍でも魔法以外は役に立たないジュディスに対して、質問したのである。

 ジュディスは、リュシカに期待されたのが嬉しくて、その頭をフル回転して考えた。

「先手必勝、打って出ましょう」

「それだ」

 側近がいたら絶対に止めてくれるのに、今、その側近はリュシカの傍にいなかった。

「兵は機動なりです」

 意味も言葉も間違っていることを、ジュディスが呟く。

「それな」

 リュシカが兵法など理解している訳がなかった。

 噛み合わないのに、ツッコミ役がいないので、話だけが進んでいく。

「それでは、私、出陣の準備をしてきます」

「うん?」

 不味い展開になっていることにリュシカは気づいたが、ジュディスは止まることを知らなかった。


「えっ」

 取り残されたリュシカは、側近に意見を求めようとしたが……

「やっぱり、勇者様も来てください」

 そういって、ジュディスに手を引かれる。側近ならこの状況からでも切り返すが、その側近はいないのだ。いるのは、魔法以外は役に立たないジュディスという副官だけだった。この女は察しも悪い。

 今、人間界に来てリュシカは一番追いつめられていたが、気づくものは誰もいない。

 リュシカは、ジュディスへの恨みを募らせていった。ジュディスはリュシカの殺したい人間ランキングに乗った瞬間だった。

 

 リュシカがジュディスに手を引かれて外に出ると、反乱軍のメンバーが心配そうな顔で、リュシカに詰め寄って来た。

「今いるメンバーだけで、国王軍に特攻するって本当ですか?」

「正気じゃない。王都に着けもせず殺されますよ」

「また、ジュディスさんが勝手に騒いでいるだけですよね」

 様々まヤジが飛んだが、最後の一言にジュディスがむっとなる。

「そんなことありません。勇者様は言いました。国王軍に特攻すると、ねっ、勇者様」

 リュシカは、ぼろぞうきんでも見る目で、ジュディスを見る。ひねり殺してやりたかった。リュシカは特攻するとは、当然のように言ってはいないのだ。

 しかし、マジックアイテムのメガネに隠れて、リュシカのその視線は誰も知る由もない。

「勇者様」

「勇者様」

 皆の視線がリュシカに集まった。リュシカの決定を皆が待っていた。

 だが、リュシカには何の考えもない。リュシカ自身、自覚していたが、戦争の才能がないのだ。戦が下手なのだ。もっとも、リュシカは一度も出陣したことがないので、下手なのは仕方ない一面もある。


「……戦う覚悟はあるか?」

 リュシカはトップとして決断した。全くおかしいことであるが、これが魔王としての初陣。それは勇者としての出陣であった。

「間者がいるのなら、いかな作戦を立ててもそれは無意味。真っ直ぐ行って、正当なやり方でこの国を取り戻す。小細工はしない。戦う覚悟を決めろ、国を救うのはいつだって国民の団結だ。さあ、私の行く道に続き志を1つにしろ。我が行く道こそが王道だ」

 真っ直ぐと人差し指だけを立てて腕を前に伸ばし、リュシカは反乱軍の面々に道を示した。

 それに対して、歓声が上がる。

「リュシカ」

「リュシカ」

「リュシカ」

 リュシカは満足げな表情を浮かべた。内心、無策なのをごまかせるか冷や冷やだったのである。

「……あの」

 そんな中、ジュディスだけが気まづそうに手をあげる。

「王都はあっちです」

 リュシカの指さした方向には、確かに王都はなかった。しかし、そんなことを誰も気にはしていなかった。一転、非常にしらけた空気になり、変な雰囲気になった。

 流石に察しの悪いジュディスも自分の失言に気付く。

「あの、あの、ごめんなさい」

 そのジュディスの肩を優しく掴んだリュシカは、小声でつぶやく。

「少し黙ってろ」



2時間後

 着々と準備が進み、ついに出陣の時が来た。

 反乱軍は、各々が多種多様な武器を持ち、覚悟を決めた目でリュシカの前に集まっていた。

「さあ、みなさん、行きましょう」

 まるで遠足にでも行くかのようなテンションで、ジュディスがまくしたてる。

 この女は、リュシカに言われても全く黙らなかった。

 リュシカは、側近がいないことに頭を抱えていた。

 2時間たっても、側近は起きなかったのだ。「起こしたら殺す」と部屋の扉に張り紙が貼って合って、誰も起こしには行けなかった。

 さらに、反乱軍の元リーダーであるリードも、リュシカにやられた傷の影響で、未だに目を覚ましていなかった。

 反乱軍にとっては、最悪の布陣と言えたが、勇者が居れば大丈夫という根拠のない自信でいっぱいだった。

 先陣を切るのはリュシカ、リュシカにはそんな気は全くなかったが、ジュディスのせいで先陣を切って、王都に責めることになっていた。

 既に、ジュディスへのリュシカの評価は最悪を突破し、殺したい人間ランキングで不動の1位を獲得していた。

 ユニコーンには乗れなかったが、馬には乗れたようで馬の背に乗って、遂に王都に向けてリュシカは進軍を開始した。

 反乱軍と国王軍の戦力差はどう多く見積もっても2倍はあった。

 その2倍の戦力差を覆す作戦を、側近が立てていたが、今では机上の空論である。



さらに2時間後、反乱軍アジト

 側近が、大きな伸びとともに目を覚ます。部屋を出てみると人の気配がしなかった。その事実に側近は青くなる。嫌な想像が頭をよぎった。あの無能のリュシカなら、勝手に特攻をしかけてもおかしくない。何せ、作戦すら聞いていなかった男である。

 側近は反乱軍のアジト内を探し回った。

 そうすると、リードの看病に残っていた反乱軍のメンバーを見つけた。

「おい、リュシカ様は何処だ?」

「ひっ」

 側近の形相を見て、反乱軍メンバーは悲鳴をあげた。

「どこだ、早く答えろ」

「進軍しました」

 側近は頭を抱えた。

「何故だ?どうして作戦通りやらない」

「何でも、作戦が見抜かれていて国王軍にばれていたそうです」

「それでも、やりようはいくつもあるだろう」

 リュシカは、何一つ思い浮かばなかったが、聡い側近には数十手ほどの手段が即座に頭をよぎった。

「出て行ってどれだけだ?」

「1時間ほどです」

「レッドリーフ平原」

「えっ」

「おそらくリュシカ様の軍と国王軍はそこでぶつかる」

「分かるんですか?」

「簡単な予想だ。馬鹿以外は簡単にできる」

 問題は、その馬鹿にリュシカが入っていることだった。

 お留守番をくらった反乱軍のメンバーは、尊敬の眼差しで側近を見つめた。キャリアウーマンのようなクールな女性風の側近は、同じ女性から見てもかっこよく見える。

「レッドリーフ平原で、かち合うとどうなるんですか?」

「おそらく、リュシカ様の負けだ。戦力差のある中、無策でそれも平原でぶつかり合うなど、挟撃してくださいと言っているものだからな」

「……でも、あの勇者様なら深い考えがあるのでは?」

 側近は良く分かっていた。あのリュシカだからこそ、何も考えていないと……そもそも地図を読めるかすら怪しい。

 側近は、急いで反乱軍のアジトを出た。向かうのはリュシカの元である。


同時刻、王都

「何、勇者が出陣しただと」

「はっ」

「何を考えているのだあの男は?確かに、あの作戦があれば、こちらが負けていたかもしれない。しかし、作戦がばれたことはあの男も知っているはずだ。こちらとの戦力差は2倍だぞ。2倍の戦力差があって、どうしてこうも早く責める」

「分かりかねます。何せ、あの男は切れます。ぞっとしますよ。あの悪魔のような作戦は」

 国王軍では、作戦は全てリュシカが立案していることになっていた。本当は、側近が考えた会心の一手であったが、全てリュシカの功績になっていた。そのため、リュシカは頭も切れる勇者として、国王軍に見られていた。


「間者は、何と報告しているのだ」

「何でも、無策で特攻してくるらしいです」

「無策で特攻だと、ありえん……はっ、そういうことか」

「国王様?」

「あの男、間者を特定したんだ。偽の情報を流し、こちらのかく乱を狙っている。そうに違いない」

「……あの男ならやりかねませんね。それでは奴の狙いは?」

「陽動だ。この地図をみろ」

 国王と参謀は、机に広がった地図を見て話し始める。

「このまま進軍すれば、軍は、レッドリーフ平原あたりでかち合う。当然、こちらは2倍の戦力差だ。まともにやれば負けることはないが、平原はこちらが戦いやす過ぎる、兵を分散して

四方から責めればこちらの損失は少なく、相手は大損害を与えられる。思考の誘導として、こちらも戦力の大半をこの作戦に割くことになるだろう」

「なるほど、それが奴の狙いですね」

「そうだ。あの男はドラゴンを連れている。逃げようと思えば自分だけ逃げて空から城に特攻できるのだ。城は戦力を割いたために手薄だ。ドラゴンと勇者、一騎当千の猛者がせめてくれば、一たまりもない。さらに、あのあたりの草は良く燃える。ドラゴンに火でも吐かれれば、自軍を逃がすことも可能」

「恐ろしい。これがやつの……」

「特攻作戦だ。間違いない」

「悪魔のような一手ですね。対策仕様としても、空から責めて来られてはどうしようもない」

「そうでもないぞ」

 国王がにやりと笑った。

「儂に良い作戦がある」

「と言いますと?」

「対空戦闘準備だ!」

「あれを使いますか?」

「無論だ」

「見ておれ、勇者。お前のような若造にやられる儂ではないは、わっはははははは」

 城内に国王の笑い声が響いた。



レッドリーフ平原

「案外余裕だったな」

「そうですね」

 能天気なリュシカとジュディスの声が響いた。

 国王が軍を割かなかったために、レッドリーフ平原を損害0で反乱軍は突破した、ほぼ素通りさせてもらったと言っても良い。

 王都に続く要所であるレッドリーフ平原には、関所や砦があったが、国王が援軍を送らなかったために、無条件降伏したのである。

 この国には、国王に不満を持つものが多いこと、リュシカが勇者であることも一役かった。


「リュシカ様」

 リュシカがのほほんとしていると、側近が空から現れる。

「あっ、側近」

「あっ、側近じゃないですよ。何をやっているんですか」

 側近は高速で飛んできたので、息を切らせていた。

「あれ?」

 側近は反乱軍の面々にこれと言った被害がないことに気付く。

「勝ったんですか?」

「勝ったていうか……」

「勇者様の軍門に下りました」

 砦や関所の面々は、全て反乱軍に下っていた。リュシカは何もしてないのだが、ジュディスはまるでリュシカの功績のように誇らしげである。

「あなたは黙ってなさい」

 そんなジュディスに、側近が冷ややかな言葉をぶつける。

「何ですって、勇者様、このドラゴンやってしまて良いですか?」

「やれるものなら、やってみなさい人間、あの人間のようにしてやりますよ」

「お師匠様のことですか」

 2人の間に火花が散った。


「側近」

 リュシカは、ため息を吐きながら側近を呼んだ。

「何ですか?」

「仲良くしろとは言わない。だが、喧嘩をするな」

 その言葉に、側近はハトが豆鉄砲でもくらった表情を作る。

「言われてますね」

 それをジュディスが楽し気に笑った。

「君は口を閉じててくれ、これで8度目だぞ」

 ジュディスは、表情を曇らせた。しかし、この女が反省しないことは、リュシカは良く分かっていた。

 今度は、側近がほくそ笑む。

 戦だと言うのに、この間の抜けた雰囲気。まだ目的を果たしたわけではないが、弛緩した雰囲気がそこにはあった。

レッドリーフ平原の砦と関所を抑えれば、あとは王都への道を駆け上がるのみ。王都に攻め込むことが出来る、しかし、そんな状況の裏で国王軍がリュシカを迎え撃つために、全戦力を集結し、迎え撃つ準備を進めていることを知らないでいた。


「おい、あれ」

 反乱軍の誰かが王都の方を指さした。

「何だアレは?」

 側近ですら、驚愕の表情を見せた。

「巨人だ!」

レッドリーフ平原から、王都まではそこまで距離はない。そのため、王都、その城の前にそびえ立つ、巨人の姿がはっきりと見ることができた。

巨人兵、それこそが国王が対空兵器として用意じていた、機動兵器である。

 神々の時代に作られた、魔族殲滅兵器であり勇者亡き後に魔王を殺すために用意した、国王の切り札であった。

 魔王と戦うことを、国王も何も考えていなかったわけではないのだ。国王もわが身は可愛かった。

 大量の血を燃料として起動する巨人兵は、非人道的な兵器であり、今回は王都に集結した兵士たちの血により起動した。貧血で倒れる兵士も大量にいたが、そんなことを気にする王ではない。まさに血税のごとく兵士以外、王都の国民からも血をかき集めたのだ。


「側近」

「何です、リュシカ様?」

「家に帰ろう」

「はい、今度ばかりは賛成です」

 2人は早々に逃げることを考えていた。

「終わった」

「あんなの勝てるわけがない」

 そう思っているのは、何もリュシカ達だけではない。反乱軍の面々も敗色濃厚なのは分かっていた。

「諦めたらダメです」

 リュシカと側近はその声に頭を抱えた。

 リュシカは真剣に考える。どうやったら黙ってくれるのだろうか。絶対、余計なことを言う、リュシカにはその確信があった。

「かつて、魔王軍が巨人兵を奪い起動させたとき、空から現れた竜騎士が巨人を倒したと聞き

ます」


「……そうなのか」

 その話を聞き、リュシカが側近に質問する。

「そんなこともありましたが、竜騎士部隊によってです」

「だよな」

 しかし、そんな史実は今のこの状況では、意味をなさなかった。大事なのは、竜騎士が巨人を倒した事実のみである。

「私たちには、最恐の竜騎士が付いています」

「うん?」

「えっ?」

 リュシカと側近は間の抜けた表情を見せた。

「勝てますよね?」

「はっ?」

 期待のこもったジュディスという厄病神の視線に、リュシカは切れそうになる。

「リード様にかった勇者様なら」

「確かに、俺達には勇者様が付いている」

 リュシカは何を言っているのか理解できなかった。普通に考えれば、巨人にタイマンではないが2対1で勝てるわけはない。

 例え、100対1でも勝てない自信がリュシカにはあった。

「リュシカ」

「リュシカ」

「リュシカ」

 しかし、リュシカの名を呼ぶ歓声が上がる。

 リュシカは理解していなかったが、勇者とはいつだって希望として、その身を犠牲にしている被害者なのである。

 リュシカごときが名乗るべきではなかった。

 リュシカは考える。そして……

「側近、あいつを倒すぞ」

「正気ですか?私は嫌ですよ。何故、人間のためにそこまでするんですか?」

 リュシカは側近を掴んで引き寄せた。そして小声でつぶやく。

「あんなのが魔界で暴れたら、魔界は今度こそ終わりだ。今ここで破壊できるなら、好機だとすら思える」

「……らしくないことを言いますね」

「私は王だ。王には民を守る責任がある」

 いつもに増して、リュシカは真剣だった。

「じゃあ、私も守ってくださいよ」

「……駄目か?」

 側近の返答に、不安げにリュシカは質問する。

「給料2倍にしてください。後、休暇をください」

 それに対して側近が、ここぞとばかりに休暇を要求した。

「休暇はやれないが、給料は4倍にしてやる」

 リュシカは即答する。それに対して、側近はため息を吐いた。

「……仕方ないですね。それで手を打ちましょう」

 これでも、休暇をもらえないのかと側近は思ったが、それを飲み込んだ。側近も分かっているのだ。幸か不幸か魔界の未来を担うほどの事件に巻き込まれてしまったことを……、もはや上級魔族うんぬんは関係ない。この戦いに魔界の未来がかかっていた。


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