プロローグ
皆さん初めまして、白樹クロトです。この作品は主人公が魔法や異能が存在する未来の世界で戦ったり、ラブコメったりする作品です。自分は小説を初めて書くので、至らぬ点がありましたらご容赦下さい。自分は楽しく小説を書いていこうと思います。と同時に読者の方々もこの作品を楽しんで頂ければ幸いです。
あと、この作品の掲載日は決まっていませんが、マイペースかつなるべく早く掲載していこうと思います。
この世界は突如として、「魔法と異能、スキル」の存在する世界になった。
生暦2020年 3月1日 晴れ 時刻 午前0:00分
それは何の前触れもなく、世界は改変された。
それは、誰か人為的に世界を改変したのか、それとも超自然的に世界が改変したのか、真相は謎である。
ただ一つ分かっていことは、この世界はもう、昨日まで当たり前に過ごしていた普通の世界ではない事であり、世界の力のバランスが崩壊した瞬間でもある。
そして、世界のバランスが落ち着くまでにかかった年月は、20年と一ヶ月、それまでに多くの国が、世界が、多大なる犠牲と、災厄と、悲しみを経験し、犠牲者は全世界の総数でおよそ「70億人」にも登った。
その犠牲者の殆どは死によるもの。死因の主な理由は、突如として出現した新たな生物、「魔物」による犠牲。
また、魔物と同様に出現した新たな「種族」の出現による混乱。
突如として魔法と異能の力に目覚めた者たちの反乱による内戦。
もともと緊張状態にあった国と国の戦争の被害や、各国の経済が不安定になり、飲食糧不足に陥ったり、医療機関の十分な治療が行えなかったりなどが主な理由である。
それらの災厄が原因で、幾つかの国が地図から消滅した。
人々は、この多大なる犠牲と災厄がもたらした悲しみを未来永劫語り継ぎ、永遠に忘れられることはないだろう。
そして、初めて魔法と異能、スキルが生まれ、新たな種族や魔物が出現した年を人々は旧約聖書六章〜九章に出てくるノアの箱船の神話に由来させて『ノアの大災厄』と呼称。
世界が再び安定した年を『ノアの再生』と呼称したと同時に、各国が結んだ国際同盟を『神話同盟』と名付けた。
また、新たに出現した種族の人権問題に対し、世界政府は新たに『種族権利』を全世界に体制した。
また、現在確認されている新たな種族は、「森人族」「鍛治人族」「妖精族」「竜人族」「鬼人族」「吸血鬼族」「翼人族」「淫魔族」「人魚族」「獣人族」の『十種族』であり、全ての種族が人型、半人型の姿で確認されている。
また、一部の種族は『進化』や『形態変化』が存在し、それぞれの種族によって、得意な魔法が存在する。ただし、得意な魔法しか使用出来ないわけではない。
さらに、これまで存在が確認されていなかった、または存在していなかったとされている「精霊」の存在が確認された。
精霊とはこの世界の全ての属性や自然を統べる高位の存在であり、彼らは『精霊神界』に生息している。また、精霊は一種族として数えられていないのは、人間や他の種族の様に食事行為や睡眠行為などといった生物として必要な行為を彼等はする必要が無く、また生殖行為をしなくても精霊は自然に生まれる為、生物としての概念が通用しない為、種族として数えられていない。※ただし、彼等が「魔力」を消費した場合は自然界に存在する「魔力」の摂取又は、契約者による「魔力供給」で回復している。また、『精霊神界』に滞在することで「魔力」を摂取する事が出来る。唯一精霊にとっての食事は「魔力回復」をする時が生き物にとっての食事行為をする時の様なものだろう。
また、この世界は魔法と異能、スキルが生まれたと同時に魔法を使うために必要なエネルギー「魔力」が全ての生命や世界に宿った。さらに、ごく一部の者にしか会得、使用が出来ない「気力」と「神力」などの特殊なエネルギーが確認された。ちなみに気力は魔力と同じ様に全ての生命や世界に宿っている。
魔法は、全ての種族や精霊が使用出来る力で、魔法には種類あり、炎や雷など、自然界に存在する属性を使用する『属性魔法』と、あらゆるものの性質を強化、物質の性質を変換、想像した物を創造、個人にさまざまな効果を宿す魔法、物質や空間に干渉する、属性魔法やさまざまな効果の付与などの特殊な効果を持つ『無属性魔法』があり、使い方によって攻撃にも防御にもなる。
また、属性魔法や無属性魔法とは別に、その種族にしか使用出来ない魔法や、極限られた者にしか使用出来ない魔法があり、その魔法を『限定魔法』と呼び。
対して異能は、個人によって宿る力は別々で、宿る人もいれば、宿らない人もいるので、人々は異能のことを『固有能力』と呼んだ。
ちなみに異能は魔法と違って魔力を必要とせず、体力又は精神力が持つ限り使用出来る。
最後にスキルは、アニメやゲーム、マンガなどで知られる様なもので、スキルには1〜10までのLVがあり、誰もが会得できる力である。ただし会得するにはそれなりの努力が必要である。
こうして世界は、「魔法と異能、スキル」が存在する新たな世界となった。
そして、時はまた進み、世界が安定してからさらに660年後の4月1日の世界である。
「ふぁ〜、……ねっむ」
いつも通りの朝、俺、水火土フウライはいつも通りに布団にくるまり、寝起きの睡魔と死闘していた。
(ああ、なんで朝はこんなに眠いんだ?なんで毎朝起きなければならないんだ?そもそもなんで布団から出なければ行けないんだ?こんな温い場所から出るなんて馬鹿なの死ぬの?なんでみんな布団から出られるの?意味わからん。こんな温い場所から出るなんて馬鹿のすることだ。そうだ俺は馬鹿じゃない、布団から出る方が馬鹿だ。そうと決まればこのまま寝よう、睡魔と死闘するなんて馬鹿馬鹿しい。俺は寝る、この布団と言う名の楽園で今日は過ごそう。おやすみ現実、こんにちは夢の世界)
そうして俺は現実とおさらばしようしたその時。
――――コンコン。
「フウく〜ん、朝だよ〜?起きて〜!今日は入学式だよ〜!」
俺の部屋のドアを開け、夢の世界から目覚めさせようとひとりの女の子が部屋に入ってくる。彼女は幼馴染みの間宮小陽菜だ。年は15歳で、誕生日は8月3日。身長は150cmくらいで髪色はストロベリーブランド。髪型は少し長めのミディアム。目は少しタレ目気味で、目の色は薄いピンク色をしている。幼馴染みの俺でも分かるくらいの美少女である。そして今日は新たな学園生活の始まりの日でもある。
「ほ〜ら、起きて〜!起きてってば〜!」
ゆさゆさ。小陽菜は布団にくるまっている俺のベッドを揺らしてきた。当然俺は気にせずに寝る。
「もう!起きないと学校遅刻しちゃうよ〜!」
「……」
小陽菜の言葉を当然無視する俺。
「もう!起きてくれないと怒っちゃうんだから!」
(なんだ?小陽菜のやつ何をするんだ?……まさかとは思うが。)
「雷よ、我が手に宿れ。」
(おいおいおいおい!まっ、まさか!?)
俺の額から冷や汗が流れ出る。
「フ〜ウ〜君?いい加減、起きろー!雷光拳!」
バチバチとなる音ともにどうやら小陽菜は俺に対して、とんでもない一撃を食らわそうとしていた。
「ばっ、バカ!やめろやめろ!寝起きの人間にそれはヤバすぎる!分かった!起きる!起きるから!その手を下げろー!」
物凄い勢いで起きて、寝起きの人間にとっては死の一撃になるであろう雷光拳を下ろすようにと小陽菜をなだめる。ちなみに雷光拳とは文字通り、雷を拳に宿す攻撃魔法で、初級魔法ではあるが、寝起きの人間にやったらヤバい魔法である。
「もう、やっと起きた〜。なんでいつもちゃんと起きてくれないの〜?」
と、頰を少し膨らませて拳を下ろした。ホッ。
「いや、なんでと言われたら答えてやるが、朝の布団って寝る前とか寝てる時よりも心地良いだろ?」
「うん。それはなんとなくわかるよ」
「それで俺は毎日思うんだよ。こんなに心地良いのになんでみんな布団から出るんだろうと」
「それは朝起きなきゃ行けないからだよ。みんな会社や学校があるから」
至極当然の回答をする小陽菜。対して俺は。
「確かにそうかもしれない、だがしかし!俺は一つの答えを導き出した!それは、みんな無理して起きないで気持ち良く寝た方が、起きた時も気持ち良く起きれるだろうと!だから俺は気持ち良く起きるために気持ち良く寝た。それに朝3時起きで自主トレしててぶっちゃけ眠い、以上」
腕を組み、自信満々に答える俺。
「いやいやいや、それじゃ社会が大変な事になっちゃうよ。みんな起きるのが自由になっちゃったら、日本は終わっちゃうよ〜!みんな生きて行けなくなっちゃうよ!」
「あ、それはマズイな。社会人達のストライキ状態みたいになっちまうのか。くそっ!だったらどうすればずっと寝られるようになるんだ!?」
どうすればずっと寝られるようになるのか、本気で考え込む俺に対して、小陽菜は呆れたような口調で話してきた。
「もう、変な事言ってないで早く着替えて下に降りてきてねフウ君。また寝ようとしたら、今度こそカミナリパンチするからね」
「安心しろ。さっきので完全に目が覚めたよ」
俺は嫌味気味にそう答え、着替えを用意する俺に対して。
「そっか。それなら良かった〜。じゃあ下で待ってるねフウ君」
と言って小陽菜は下に降りて行った。
「さて、仕方ないが着替えるか」
俺は自分で用意した制服を少し早めに着替え、スクールバックを持って下に降りて行った。制服はブラウン色をメインとしたブレザー型の制服である。ブラウン色のブレザーに対してズボンはダークグレー色で、女子も上下の色は同じである。ちなみ女子は下はミニスカートだ。
下に降りると、朝食の準備がされていた。
今日はトーストとベーコンエッグをメインとした朝食らしい。サラダはレタスやトマト、キュウリが入ってあり、スープはコーンスープだ。
「あ、フウ君。朝食出来てるから一緒に食べよ」
降りてきた俺に気づいた小陽菜は嬉しそうに話しかけてきた。
「ああ、いつも悪いな朝食作ってもらって。何回も言ってるが、大変だったら起こすだけで朝食作らなくても良いんだぞ?」
「ううん、大丈夫だよ。それにいつも言ってるけど、これはわたしがやりたくてやってる事だから、平気だよ」
小陽菜は笑顔でそう答える。そもそもなぜ彼女が毎日朝食を作るのかというと。俺は10年前に両親を亡くしている。死因は事故らしいが、詳しいことは現在も不明である。両親の仕事は、詳しくは知らないが、有力な科学者だったらしい。偶に両親の仕事先にも行ったことがあった。両親の仕事のおかげか、遺産は莫大なお金が残っていた。遺産の相続権は他にも親戚らしい人達がいたが、ある人のおかげで俺に相続権が渡された。管理はその人に任せてある。その人は俺にとってとても大切な恩人でもあり、記録上、俺の保護責任者になってくれた。今は仕事で海外に飛んでおり、何年か留守にしている。
「そうか。でも、キツかったらいつでも言ってくれ。料理は俺も出来るしな」
「でもフウ君、朝起きないから朝食作らないでしょ?それに、一人で食べるのは寂しいよ。だからこれからも一緒に食べよ?」
俺の事を心配そうに言う小陽菜。彼女はとても優しく面倒見が良いので、男女問わずみんなに人気なのだ。そんな小陽菜にそんな事を言われたら、誰であろうと断れないだろう。
「分かったよ。悪かったな、変なこと言って。ほら、朝食が冷める前に早く食おうぜ」
「うん!早く食べよ。学校に遅れちゃうよ」
笑顔で返事をすると、俺と小陽菜は少し急いで朝食を食べ、準備を済まし、荷物を持って家を出た。