表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちら異世界移民局!~転生・転移チートを許さない世界の物語〜  作者: ひろほ
第七章 セレブの意味とは何でしょう?
87/127

親の心子知らず

とてつもないイレギュラーだった。

まさかバカンスに来てまで、移民の取り扱いをするとは思わなかったなー。

それにマリさんをご指名なんて、まるで皇国での出来事のようだった。


「出鼻をくじかれてしまった形だけど、切り替えていきましょう」

「そうですね、片付いた事ですし。ですが、アレックスも離れてしまいましたし、護衛という面ではど薄くなってしまいましたね」

「確かにね。失策だったかしら?」

「いえ、他に無かったと思いますが、少し周りを気にしながら楽しみましょう」

「そうね。早速だけど、何処か見て回りたいところはあるかしら?」

「あ、そういえばなんですけど、此処でこういった催し物があるみたいです」


言いながら、案内板を指し示す。


「魔界物産展……こっちでも似たようなものをやっているのね」

「文化や政治なんかは皇国をお手本にしているものですから、こういったものも似てくるのかもしれませんね」

「むしろ親しみやすくて助かるわ。じゃあ、そこに行きつつ、何かしら見て回りながらいきましょう」

「そうしましょう」


人々の目線を浴びながら、ショッピングモールの中を歩く。

まぁ、あれだけの大捕り物をしたのだから、仕方がないだろう。

ちょっとした雑貨屋や服屋を覗いても、チラチラとこちらを見てくるのはやめてほしいものだ。


「ちなみになんですが、マリさん、さっきから尾行しているのって、お知り合いでしょうか?」


ここ二、三年の魔界で人気になったキャラクターのショップに入りながら尋ねる。

先ほどの公安職員をぶっ飛ばした失態を思い出し、とりあえず聞いてみた。


「そうね、多分だけど父が寄越した護衛じゃないかしらね?」

「お父様の……なら心配はいらないですね」

「監視の意味合いも多いだろうけどね。今さっき辿り着いたってところかな? 転移者の時には居なかったし」

「でも、よくも見つけたものですね」

「あー、多分それは……衛星のせいね」

「衛星?」

「そ、私、常にロックオンされてるの、監視衛星に」

「はぁ~……衛星とは、凄いですねぇ」

「親バカも此処に極まれり、ってとこね」


点と棒で描かれた顔のぬいぐるみを、弄びながらため息混じりにそう言った。

過保護、なのだろうか。

それとも国の言うなればお姫様には、この程度が適当なのかは判断がつかないが、とんでもない事なのは間違いない。


「昨日の一件があったから、仕方ないのかもしれませんけど……息苦しいのはお察しいたします」

「ありがとう。話変わるけど、このキャラクターって、魔界物産展にも居るのかしら?」

「おそらく、節操なく居ると思われます。だって、ほら」


いかにも土産物! といった商品が並ぶコーナーを指さすと、水からちょっとした家電まで『魔界』の二文字と共にそのキャラクターが鎮座している。

どう考えても、関係が無さそうなものなのに、商魂たくましいとはこの事である。


「色々あるのね。私、ちょっとこれ気に入っちゃった」


ほほう、これは良い事を聞いた!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ