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こちら異世界移民局!~転生・転移チートを許さない世界の物語〜  作者: ひろほ
第七章 セレブの意味とは何でしょう?
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お一人様には慣れています。

朝食を終え、マリさんと共に部屋を後にする。

アレックスは体が治ると、そそくさと出て行ってしまった。

エントランスでマリさんとも離れ、ホテルの施設を見て回ることにした。

大型の高級ホテルはそれだけで街のような様相を呈している。

しっかりと位置を把握しておかないと、迷子になりかねない。

フロントでマップでも貰おうかと思い、ホテルマンに話しかけると奥から支配人が慌ただしく出てきた。

知った顔なので、会釈をすると深々と礼を返されてしまった。


「この施設のマップでございますか? どうぞ、こちらです。……つかぬことをお伺いしますが、何か必要なものがございましたか?」

「いえ、至れり尽くせりで快適ですよ」

「ありがとうございます。ちなみにVIPエリアはカードキーでゲートが開きますので、ご注意ください」


VIPエリア? ほほう、普通の宿泊客では入れないエリアがあるのか。

って、私が泊まったフロアもそうだった。

エントランスまで直通エレベーターで、ボタンなんてものが無かったではないか。

知らず知らず、VIP待遇を味わっていたことに気付くと、どんなものがあるのか俄然興味が沸いてきた。

フロント横のラウンジで、コーヒーを飲みながらマップを広げ、作戦会議を始める。

添えられていた焼き菓子を煙草のように加えながら、まずは手持ちのペンで現在地を書き込む。

さて、ここから手近なところはどこだろうか? VIP施設を備えたものには、紫色の丸で印があった。

やっぱり多いのは高層階だ。

ジム施設が近いといえば近いが、そんな態勢で出てきていない。

うーん、一度高層階に戻るか? あの直通高速エレベーターなら直ぐだろうし。

まぁ、上がったところで、専用の飲食店とラウンジスペースがあるくらいで、朝食後には相応しくない。

やはり街に出た方がいいだろうか?


「あれ? なんでしょうね、これ」


今居るフロアに入っているお店には、お店の枠の中に更に枠が有り、紫の丸が記されている。

もしや、これもVIPな体験が出来てしまうのか?

見たところ、食品店のような冷やかしやすいにも備えられている。

近くてハードルも低いとなれば、これは行くしかない!

まずは、リカーショップと書かれているところへ行こう!

手頃なものがあればお土産がてら買ってもいいし、高級ホテルのものならば変なものではないだろう。

手早くウェイターにチェックを告げ、広げていたパンフレットをしまい込む。

制限時間はおよそ二時間。

探索を始めていこう。

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