黄昏ガールズトーク
スマホからの投稿
「ど、どうしたんです?」
「なんか有ったわよね! そーゆーの!」
「夜間実地研修です先輩!」
本当にこの人はそういうの覚えないなぁ……。
「ああ、来週ありますよね、普段夜勤に入らない人間も、対応できるよう復習がてら行う研修ですね」
「それに、レイを連れていきましょう!」
「ですね!」
「ごめんなさい、ちょっと話が見えないです」
星空の下、手取り足取り教えてもらい、ついつい距離が近くなる二人。
夜の雰囲気と相まって、しっとりと大人の時間が始まる。
ーーーーーーって、あの二人には無理だな……。
「……先輩、ちょっと妄想したんですが、あの二人には多分無理そうです」
「妄想? 想像じゃなくて妄想?」
いや、別に先輩と過ごすことをついでに妄想していた訳では全く無い。
ただ言い間違えただけ。うん。
「レイさんが係長に対して、素直にものを教わるとは思えません」
「確かに……」
「え、レイさん? レイさんて保護局のレイさん? 係長ってうちの係長?」
このようにして下さい→こうでもええのか?→ダメです→何でや?→ダメだからです&理詰め→ムキー! ってなるのが目に見えてる。
「下手したら険悪になるかもしれません……」
「レイももうちょい可愛げが有ればいいのに……」
「何、レイさんって係長狙ってるの? 意外」
いや、可愛げはあるのだ。
ただ、係長に対しては壊滅的に見せないだけで。
「じゃあどうします? やはり、次の講習会まで待ちますか?」
「機会は多い方がいいのだけれど……」
「あの、何となく分かってきたのですが、この作戦には他に問題があります」
「他にもあるの!?」
「あ、良かった、相手にしてくれましたね」
「流石ヤスモトさん、鋭い視点をお持ちです」
「えー……。そもそもの話なんですけどねぇ……」
「それで、問題とは一体?」
ゴクリと喉が鳴る。
「外部の局員は参加出来ませんよ?」
「!?」
ーーーーーーしまった!
ロマンに釣られて、うっかり忘れてしまった!
なんでこんな初歩的なことを。
朝まで一緒に過ごす、というエロさを感じるフレーズに頭が支配されてしまったせいだ。
「大丈夫よ」
そんな衝撃的な事実に、先輩はこともなげにそう言った。
その姿、まさしく勇者のそれである。
「ねじ込むから」
え、結局力技なんです??




