↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生しまして、現在は侍女でございます。  作者: 玉響なつめ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
671/691

668

(それにしても、マール侯爵令嬢はだめかあ……)


 今回の茶会は、私たちにとっても色々な意味があったんですよ、これでも。


 第一が、スカーレットの悪評に対して『なんの落ち度もない』様子を見せること。

 第二が、プリメラさまの『友人』となれる相手を見つけること。


 これが結構大変なんですよね……。


 陛下がこれまでプリメラさまを大事にしていたことは事実ですし、そのおかげで私も変な思惑に左右されることなく今日まで過ごしてくることができました。


 しかしながら社交界は一筋縄ではいきません。


 現段階では陛下の目が恐ろしい……じゃなかった、目が届く範囲で守られているプリメラさまですが、今やデビューも終えて淑女の道を歩んでおられる真っ最中。


 陛下的にはいずれ私をその友人枠という名の盾にするおつもりでいらっしゃることは百も承知ですけども、現段階では主従なのでそれも難しい。

 なので、茶会に参加して良い友達を作るように……と統括侍女さま経由で指示が来たんですよ、はい。


(マール侯爵家なら派閥問題もクリアでなかなか良さそうだったんだけどなあ)


 プリメラさまが『可もなく不可もなく』って印象しかなかったのなら、期待は持てないかもしれないですね……。


 いえ、今後変化するかもしれませんけど!

 そうですね、一回だけで諦めちゃだめですね!!


 できれば私という、母親代わり、姉代わりという存在ではなくもっと近しい友人ができたら良いなと思っております。

 勿論、そうなったらそうなったで私はちょっぴりどころではなく寂しい気持ちになっちゃうんだろうなあと思いますが……。


(マール侯爵家の令嬢の次は、伯爵家になっちゃうのよね……いえ、その方がいいのかしら)


 王族のつながりと考えると少し弱い気もしますが、いずれプリメラさまが伯爵家に嫁いだ後も同じ伯爵家関係の……力関係はともかくとして、伯爵家のご令嬢たちが嫁ぐ先は似たような家格も多いでしょうし、将来的にも友人関係が続けられる可能性もありますし。


 本当は侯爵家や公爵家でも考えたかったんですが、似た年齢が男児か年上ばかり……年下相手でもプリメラさまなら優しく接してくれるでしょうが、今はまだデビュー前の子たちばかりですから。


(プリメラさまほどの人格者となれば、下の子たちからは『おねえさま』って慕われるようになるんじゃ……!?)


 それはそれで見応えあるなあ、うん……!

 きっとその一角だけものすごく華やかで触れちゃいけない雰囲気になるような気がしますね……これは絵師を招かないといけないか……!?


 おっと、考えがいけない方向に飛んでった。


「大丈夫よ、大丈夫……まだお茶会のお誘いはたくさんあるんだから!」


 大きなのから小さいのまでよりどりみどり!

 全部に参加したらプリメラさまが疲れちゃいますので、今はデボラさんと選別しつつ、マール侯爵夫妻が手紙を送ってきたらセバスチャンさんに日程調整をお願いして……。


 公務も勿論ありますからね!

 そっちは最近ライアンに任せていますが、だいぶ彼も執事業に慣れてくれたようです。

 どうもプライベートでニコラスさんが会いにきて、メイナいわく何やらバッチバチしていたようですが……何してたんでしょうね?


 念のため確認したら「相変わらず不快な男でしたので、つい。申し訳ございません……」としょげられてしまったのでそれ以上追求しませんでした。


 ニコラスさんにしろ、ライアンにしろ、お互い思うところはある方々ですが王家に忠誠を尽くす人たちであることは間違いありませんので。


 ただまあ、プリメラさまには絶対心配をかけないようにだけ注意しましたけど……。

 まあ、彼らなら上手くやることでしょう!


「……あ、そうだわ」


 伯爵家の令嬢で年が割と(・・)近く、派閥関係で上手くやれそう……という人に心当たりを思いついて私はベルに手を伸ばしました。


 そう、打って付けの相手がいるじゃありませんか!

 セレッセ伯爵キース・レッスさまの妹、オルタンス嬢ですよ!


 彼女なら私の弟の婚約者なのですし、セレッセ家は貴族派とも国王派とも言える立ち位置……少々年齢が上とはいえ、むしろ学園の生徒ということでなんだったらディーン・デインさまの話も聞けるのでは!?


 セバスチャンさんとデボラさんに相談すべく、私はベルを鳴らしてウッキウキでこれからについて想像するのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちらもよろしくお願いします!

魔法使いの名付け親完結済
天涯孤独になったと思ったら、名付け親だと名乗る魔法使いが現れた。
魔法使いに吸血鬼、果てには片思いの彼まで実はあやかしで……!?

悪役令嬢、拾いました!~しかも可愛いので、妹として大事にしたいと思います~完結済
転生者である主人公が拾ったのは、前世見た漫画の『悪役令嬢』だった……!?
しかし、その悪役令嬢はまったくもって可愛くって仕方がないので、全力で甘やかしたいと思います!

あなたと、恋がしたいです。完結済
現代恋愛、高校生男児のちょっと不思議な恋模様。
優しい気持ちになれる作品を目指しております!

ゴブリンさんは助けて欲しい!完結済

最弱モンスターがまさかの男前!? 濃ゆいキャラが当たり前!?
ファンタジーコメディです。
― 新着の感想 ―
ユリアさんがむちゃくちゃ冴えている…! オルタンス様なら間違いなく「ユリアさんがどれだけ素晴らしいか」で盛り上がれる!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。