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無名にて終了。  作者: 一課八太朗
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大物漫才師との出会い

フリーで活動しているとお笑いライブの手伝いがしょっちゅう回ってきた。




お笑いライブは照明係や音響係、舞台で使う小道具などを準備したり、いわゆる裏方を芸人がやる場合が多い。




一番印象的だったのは超有名団体芸人の若手のコンビが独演会をやる際に手伝いを頼まれた時の事だ。




当日会場へ行って受付の出入口付近で手伝いをしているとエレベーターが開いた。





そこには往年の漫才ブームの大物漫才コンビ、AさんとBさんが2人いた。





Bさんが2人いたというのは1人は本物でもう1人はそっくりさんだった。




最初そっくりさんの方が本物だと思ってしまった。




本物のBさんは触れたらバチバチ電気が走りそうな物凄いオーラを放っていた。





リハーサル通り独演会が始まると何やら暗闇の中、ギクシャクした感じで声が聞こえた。




明かりがつくとステージ上には超有名大物漫才コンビのご両人が立っていたのだ。





客席は物凄い歓声が上がった。





お客さんはもちろん、演者さんにも知らされてなかった事だからだ。





ネタを1本前説代わりにやってステージを立ち去った。





こんな物凄い前説は初めて見た。





本来前説とは本番前にお客さんが笑いやすくするように面白おかしくトークをしてなおかつ本番中の注意事項などを説明する事である。





主にテレビ番組ならスタッフさんがやったり、または若手の芸人がやったりする。





独演会の打ち上げにも呼んで頂いた。





大人数だったのでBさん達とは別卓で飲ませて頂いた。




1人ずつ並んで若手芸人の自己紹介の際、ボクが1番最後に顔を出した。




そしたらBさん側近のお弟子さんでCさんが、




「おっいいねえ〜、B師匠は君みたいな顔好きだよ〜。」




と、言ってくださった。




そしてBさんに




「俺が漫才やってる事、知ってるの?」




と、聞かれた。





しかし酔いも緊張も感激も嬉しさもあってシドロモドロになってしまった。





本当は初めて生で見させて頂いて大変勉強になりました!!と、答えたかったのだが……





あとあと団体芸人の若手Dさんと連絡取った所、その時こそが弟子入りのチャンスだったらしい。






だいぶ惜しい事をしてしまった。






















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