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無名にて終了。  作者: 一課八太朗
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事務所預かり

第4話 事務所預かり



結局個人のネタはピンでやる事に決めた。そうすればイチイチ他人に迷惑をかける事もないと思ったからだ。





2年生になってからは我々がお願いしたせいか体制が若干変わり、業界関係者が今まで以上に授業に来る事になり、ネタ見せなどにも立ち会ってもらえる事になった。





そしたら一発目のネタ見せでプロダクションの作家さんに声をかけられた。





というか気に入って頂けたらしく、その事務所に預かりという形で入る事になった。





預かりというのは正式な所属ではないけど将来的には所属を目指してその事務所で頑張る事である。






しかしその際、躊躇してしまった。





その事務所は弱小プロダクションで売れてる芸人もいるにはいたが、芸人自身の実力で売れたと評判の事務所だった。






そういった所は得てして事務所自体には実力が無い。






大手のプロダクションみたいにタレントをブッキングする事ができないので、タレントからすれば不利な話である。






若気の至りで自分に実力があると思い込んでいたボクはまあいいかと適当に考えていた。





そのうち売れるだろうから、売れなさそうなら事務所も辞めちゃえばいいし何とかなんだろう…位に。






しかし事務所預かりになってから専門学校の先生に『事務所辞めたら干されるぞ!』と脅された。





まあ売れてないうちは干されてるようなもんだけどね。






1年生も我々と違って垢抜けててなかなかオシャレな若人達が入学して来た。






今時の若者というかネタも客層にマッチしていてすぐ売れそうな雰囲気さえした。





まず清潔感があって好感が持てるというのは非常に重要だと思う。






そしてネタも彼らはちゃんとやっていた。





一緒に飲んだりしてもそれなりに楽しい。






1年違いという事は短大を卒業してこの学校に入っていたら彼らと同期だったという事になる。






運というのは良い意味でも悪い意味でも、あるんだね。









まあなんだかんだで卒業した。













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