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純潔のLily ~ほほえみとCherry Blossoms~  作者: サンドリバー
~ほほえみとCherry Blossoms~
8/11

聖夜の夜

12月、寒さがさらに厳しくなりつつあります。

そんなある日、朝に萌愛が教室で、


萌愛 「うわぁぁぁ!わたしをプレゼント☆なんて!わたしをリボンでコーティングって・・・恥ずかしい!」


顔を真っ赤にして何やら悩み耽ています。


智佳 「萌愛?どうしたの?」


萌愛 「うわあああああああ!!」


あ、椅子から落ちた。


智佳 「だ、大丈夫?」


萌愛 「プレゼントが決まらなぁぁぁぁぁい!!!」


そういえば、もうすぐでクリスマスだ。そんなこんなで若干暴走している萌愛、そして私のところに


生徒A 「白百合さん、桜さん、ちょっといい?」


智佳 「うん、大丈夫だよ」


生徒A 「来週どこかでクリスマス会やろうと思うんだけど・・・よかったら二人も来ない?」


智佳 「別にいいよね?萌愛」


すると、萌愛は若干そっぽを向いているように


萌愛 「智佳が行きたいなら・・・」


智佳 「じゃあ、行くってことで!」


生徒A 「わかりました!」


その日の放課後、


智佳 「萌愛、どうしたの?もしかして、クリスマス会行きたくなかった?」


萌愛 「そうじゃないの・・・」


すると、萌愛は頬を赤らめ


萌愛 「わたしは、智佳と二人っきりで過ごしたかったの・・・」


智佳 「そうだったんだ・・・でも、二人もいいけどみんなで過ごすのもきっと楽しいよ」


萌愛 「うん・・・」


なんだか萌愛はどんよりとした雰囲気でした。そうして私たちはそれぞれ別方向に帰っていきました。


智佳 「もしかして萌愛に変なこと言っちゃったのかな・・・?」


もしそうであったら大変だ。クリスマスだし、萌愛にはうんと特別なプレゼントをあげようっと。そうだ!手作りのマフラーなんてどうだろう!萌愛にきっと似合うだろうなぁ~。マフラーを付けた萌愛が「智佳~ありがとう!すっごく温かいよ!」なんて言ってる姿が容易に目に浮かびます。

そうと決まると、萌愛に似合いそうなピンク色の毛糸と買ってきて、製作開始です!


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


なんだかんだでクリスマスの前日には完成させることができました!さぁ、あとは明日のクリスマス会で渡すだけ!始まる時間は4時ごろからで多分夜までやるでしょう。

翌日、3時15分頃。なんだかんだで、時間が近づいてきたのでそろそろ向かいます。ですが、場所に着いても


智佳 「萌愛がいない・・・?」


いつも(勉強関係以外の行事に限るが)は私よりも早く来てるのに・・・おかしいなぁその後、萌愛は20分遅れで到着しました。とりあえず、みんなにはミニサイズのクッキーを作っておいたので、それらを渡しました。本命は、いつ萌愛にプレゼントを渡すかです!とは言っても、司会役の人がきっちりプログラムを組んでいてくれていたので、レクリエーションがしっかりしていて、ついつい渡しそびれてしまいました。その中のレクリエーションの中の一つであった、王様ゲームで私はほかの人とハグするということがありました。それ以降でしょうか、萌愛から一切の笑顔が消えたのは。むしろ、邪悪なオーラをまとっているかのようにも見えます。


智佳 「萌愛・・・」


萌愛を気にしているうちにクリスマス会も終わりに近づいてきました。そんな時、萌愛が


萌愛 「智佳、ちょっと来て・・・」


と、私の手を引いて外に出ました。この時期ですと、7時前にはもう真っ暗ですね。暗くて萌愛の表情も詳しくはわかりませんが、プレゼントを渡すなら、今がチャンスです!


智佳 「萌愛、これ私からのプレゼント」


一応プレゼントボックスには入れてあるので、中身はわからない状態で渡しました。


萌愛 「智佳!開けていい?」


智佳 「もちろん!」


とりあえず萌愛の声のトーンがいつもの調子に戻ったのでとりあえずホッとしました。


萌愛 「もしかして、マフラー!?」


智佳 「うん!手編みだからちょっと形がよくないかもだけど」


萌愛 「ううん!智佳が作ってくれたからこそ普通のよりも温かいんだよ!大切にするね!」


智佳 「よかった~」


喜んでくれて、本当にホッとしました。すると、萌愛は


萌愛 「じゃあ、次はわたしから・・・」


智佳 「うん」


萌愛 「あ、雪」


なんと、雪が降ってきました。ホワイトクリスマスですね!


智佳 「風邪ひくとあれだから中に戻る?」


萌愛 「大丈夫、すぐ終わるから。」


そうして、萌愛は続けて言います。


萌愛 「智佳、目をつぶって・・・」


智佳 「え、いいけど」


いったい何を用意しているのだろう。そんなこんなを思った矢先の出来事でした。



     ちゅ



智佳 「・・・え」


今のって・・・まさか・・・

・・・キス?

唇にやわらかく、温かい感触がしました。事実を自覚すればするほど私は真っ赤になっていき、驚きのまま私は目を開けました。


智佳 「も、萌愛・・・?」


萌愛 「わたしね、ずっと前から智佳のことが好きだったの」


智佳 「で・・・でも、私たち、女の子同士だよ・・・」


萌愛 「性別の壁なんて超越しちゃうほど、わたしは智佳が好きなの」


まさかの真実に、私は驚愕の色が隠せません。そして、萌愛は続けて言います。


萌愛 「だからね、わたしと付き合ってほしいな・・・」


智佳 「・・・」


正直、その時私は全く頭が働きませんでした。


智佳 「ゴメン・・・もうちょっと頭の中を整理させて・・・」


萌愛 「そっか・・・」


脳内真っ白だったので、このような答えしか今は出せませんでした。そうして、クリスマス会が終わり、帰り道は、今日は一人で帰りました。そんな出来事があった、例年よりも濃いクリスマスイブでした。


智佳 「萌愛が・・・私のことを好きって・・・」


それは、当分頭の中を混乱させる出来事でした。

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