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第6話

前回旅にでるといったな、あれは嘘だ!!










冗談です、直すのがめんどいだけです。

突然だが俺は今魔物に囲まれている。


それも、魔の森で比較的上位にあたる暗殺狼(アサシンウルフ)の群れだ。


《完全鑑定》を使用します


名前:暗殺狼(アサシンウルフ)

解説:魔の森に生息する魔物の一種。

影や闇に溶け込む体毛と、無音移動と闇魔法は脅威。

基本的に群れで行動するので、一匹でも見かけたら影には注意することをオススメする。


厄介極まりない。

特に身を隠して、死角から襲ってくるのがめんどくさい。




俺がなぜこんな所(魔の森)に居るのかと言うと、単純に転生してリセットされた肉体を鍛え直すためと、ユグドラシルの樹の上に置いてある、生物兵器や英雄や魔物のサンプルが壊れてないか確認するためである

まぁ、例え冷凍睡眠装置や保存容器が壊れていてもユグドラシルの樹の上に置いてあるなら被害を出すことはないといっていい。

なぜかって?


《完全鑑定》を使用します


名前:ユグドラシルの樹

解説:樹木型魔物が長い年月の末に意識を持った姿。

莫大な魔力をもって、周りの木々を取り込み自分の支配下においている。

更に、このユグドラシルの樹はとあるハイエルフが手をくわえたため、本来ユグドラシルの樹にはない絶望的なまでの防御力を持つ。

称号:『万の時を生きし者』『魔の森の支配者』『観察者』『大樹』

状態:良好

スキル:《支配者による徴収》

《全魔法耐性》Lv.10

《全魔法無効》

《全魔法反射》

《全魔法吸収》

《全状態異常耐性》Lv.10

《全状態異常無効》

《全状態異常反射》

《物理耐性》Lv.10

《異物排斥》

《超速再生》

《広域化》

《風魔法》Lv.10

《土魔法》Lv.10

《水魔法》Lv.10

《火魔法》Lv.10

《精霊魔法》Lv.10


ユグドラシルの樹が、こんな化物だからだ。

ちなみにこの樹、初対面の俺に「ユグ爺と呼べ。」と言うほどフレンドリーな樹だったりする。


で、魔の森についてだが


《完全鑑定》を使用します


魔の森

解説:ユグドラシルの樹の周りにある、暗く大きな森のことを指す。

冒険者ギルドから、S級危険区域に指定された一万年以上前から存在するとされる場所である。

なお、これほどに魔物が強いのはユグドラシルの樹から発せられる、高濃度の魔力が原因だと推察される。

その、ユグドラシルの樹の頂上にはハイエルフの研究者の研究室(ラボ)があり、大量の魔道具や古の魔導兵器が安置されていると、言われている。


このように、おおよそ子供が来るような所ではないのである。


なぜ来たのかって?


効率よくLv.上げをするためである。


ハイエルフの頃の研究結果では、Lv.UPの方法は倒した魔物から発せられる魔力を肉体が取り込み肉体の強さが上がることでLv.を上げる方法と、身体を動かして空気中の魔力を取り込むことでLv.を上げる方法の2つがある。

なので、以上の方法2つを同時にかつ濃度を高くしたら効率のよいLv.上げが可能になるのではないか?

その仮定を元に、まず結界で周りを囲みそのなかを魔力で満たして、そのなかで魔物を狩ることでことで効率のよいLv.上げが可能だということが解ったのである。

場所が魔の森なのは、近くにユグ爺がいて魔力濃度を上げやすいからだ。


この方法を5年間繰り返したところ、気づいたときには


名前:ウル・ヴァニック・デルクール 15歳 男 Lv.425


という具合になった。

改めて自分の異常さが理解できる。

いくら『7度目の転生者』や『人生経験・極』の成長促進型スキルがあるとはいえ、上がりすぎだろう。


ここまでLv.が上がってしまうとものすごい面倒なことになると思い、ステータスウィンドウを弄っていると、ステータスウィンドウに文字がうかんだ。


『偽装ステータスを編集しますか?』


バージョンアップしたなら通知しろよ!!神の野郎!!


『てへぺろ(はーと)』


(うぜぇ…。)


という具合に、綺麗に問題が解決したところでちょっかいをかけて(殺しに)くる暗殺狼を魔法で蹴散らしながら、最寄りの街に行くことにした。





偽装ステータス


名前:ウル・ヴァニック・デルクール15歳 男 Lv.30

称号:『ヤマト王国貴族 デルクール侯爵家11男』

状態:良好

スキル:《社交》Lv.3

《舞踏》Lv.4

《剣》Lv.5

《回避》Lv.5


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