第4話
神界
焼死してすぐに神達のいた白い空間に帰ってきた。
そこには、最高神と名乗る青年が机に積まれた山のような書類を処理しているところだった。
「糞神ぃぃぃぃ!!!」
「転生した直後に死亡とか、どういうことだぁぁぁ!!!」
「転生した直後に死亡とは、運のない人ですね。」
至極冷静に返された。さみしい。
「こちらのミスでもあるのでもう一度転生しましょう。」
「安心してください。今度は最高神の権力を使って、10回ほど転生させますから。」
こちらを見向きもせずいい放った。
「私だって忙しいんです。」
「では、第三の人生頑張ってください。」
「ちょっとまて、冷たくなぁぁぁ」
また、視界が白に切り替わった。
目を開くと木で出来た天井があった。
急いで周りを見渡す。(寝ている状態から右左を見る位しか出来ないが)
炎が無かったことに安堵していると、木製の軽い装飾が施された扉が開いた。
不快な音が出ないあたり、きちんと手入れされているのが伺える。
「まさか名付けに2週間もかかるとは、ミルーも強情なものだ…」
男は深い溜め息を吐いた。
俺の居る部屋に入ってきたのは、白髪をオールバックにしたダンディーなおじさま、といった風合いの耳の長い男性だった。
耳の長い…
エルフ!?
その白髪のおじさまは、俺の寝ていた小さなベッドの柵に手をかけ、
「お前は今日から誇り高きハイエルフ、シェルゼ・アグニートだ!」
と、いい放った。
という具合に、俺の第2の異世界での人生は始まったのだった。
あと4回転生するのだけれど、それについてはまたいつかするとしよう。
次は6回目までの転生についての説明です。