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第3話 変化

オレンジ色の夕日が差し込む廊下。

保健室の前を通りかかったらボソボソと話声聞こえた。

アイツと保健の水野だ。


「私ってダサいですよね…、だから男子達にも噂にされるんですよ…明君なんて

今まで知らなかったのに……」


「噂は気にしない方が得よ、すぐ消えるんだから……、ダサいのは改善できるわ

よ、メガネと髪型を変えたら何とでもなるんじゃない?」


「そうですね、よし!今からがんばってお金貯めます!!」


今からかい!!


「お父さんのアル中まだ治らないの?」


「はい治らないんですけど夜は冷蔵庫に鍵掛けてあるし、親父はいすに縛り付け

てあるので大丈夫です」


おいぃぃぃ〜、その対応が大丈夫じゃないぞ〜


「そっか、それは良かった」


ちっとも良くねぇ〜

親父同情するぜ。

でもだからって助けてやんないからな!

洋の情報本当だったな。




「起っきろー!!朝……グハッ」


「お前のだみ声は耳に悪い、もっと美声にしろ」


「腹……蹴りすぎじゃねえか?」


「大丈ー夫、大丈ー夫、コイツ腹筋割れてるから」


「イヤ、そういう問題じゃなくて……」


「なっ、内臓がぁぁぁー」


「ホラ大丈夫っつってる」


「いや大丈夫じゃないぞ………」


いつもの朝のくだらない会話。

いつものくだらない雑踏。

いつもの赤いチェックのバンダナが忙しく動き回っている。

ところがバンダナの下の顔が見慣れない顔だった。


………………超美人。


「おっはようございまーす!!」


しかしその声は時藤友子のものだった。

へぇー、アイツってメガネと髪型変えると以外と美人じゃん。


可愛い者(物)に目が無い奴らは鼻の下伸びてる。

これだから幼稚な奴は困るんだ。

恋を待ち焦がれるなんて甘っちょろいことを考えていたらいつか噛みつかれる。



籠の中の鳥はいつか自分の所有物ではなくなる



指先に止まってくれた蝶はいつか何処かへ行く



いつも笑ってはくれない



いつも思い通りにはならない



信じられない



信じれない



信じたくない



信用できない



どいつもこいつも

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