表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/53

探索、開始します。


 翌朝、私は綺麗さっぱり疲れも取れて、とてもすっきりとした気持ちで目覚めることができた。

 でも見知らぬ天井があった。


「え~と…」


 起きてすぐに思い出すことができなくて、しばらくボケ~っとしてからやっとここがどこなのか理解できた。ここは私が昨日作った新しい家だ。

 あれ、今更だけど、家作ったら冒険も旅もできない?

 そう思っていると、部屋の入口のドアがバーンと開いた。


「す~ず~!!おっはよ~!よく寝れた?」

 

 うーわびっくりしたぁ。心臓止まるかと思った。


「もー朝からうるさいよぉ。起きてなかったらどうするの」

「ごめんごめん。でもね、今そこで塩を見つけたの~」

「え、塩?それならしょっぱいものが食べられる?」

「うん。そういうこと~。あと~今思い出したんだけどね、砂糖もお米もパンも今すぐ食べられるんだよね。サトウキビと稲だから」

「それもっと早く言ってよー!」


 砂糖が使えてご飯も食べられる。パンも作れる。食べるものの幅が一気に広がるじゃん。何で今まで思い出さなかったんだ! 私!

 いや待てよ、器は?



 今日の朝ご飯はもちろんお米を入れた。なぜかリルが持っていた飯盒で炊いたから少し焦げたけど、すごく懐かしい味がした。


***


 よ~し今日は本格的にこの森を探索だー!


 森の中を歩いて、どこにどんな場所があるのかできるだけ覚えていく。

 中には光り輝いているようなとても綺麗な池や、大きな滝などもあって、インスタ映えするだろうな~と思いながら見ていた。


 私は周りを見ながらリルに話しかける。


「ねえねえリル。」

「なあに鈴?」

「リル以外の妖精とか動物に一回も出会ってないんだけどこれはどういうことか分かる?」

「あ~これは仕方ないと思うよ。みんな警戒心が強いからね。それに、鈴だって動かないと思っていたものが突然動き出したら警戒するでしょ?」


 うわーそんなふうに思われてるかもしれないってことかな?確かに私も近づいていこうとは絶対に思わないわ。


「でももう少ししたら近づいてきてくれると思うよ~?」

「そっか。じゃあ気長に待つか。」


 まずは害が無いって理解してもらわなきゃだね。



 そんな感じで楽しくおしゃべりしていた時に、少し先を飛んでいたリルが、


「わっ!」


 と叫んだ。


「えっ、どうしたの?」

「み、見ちゃう?」


 リルが少し揺れた声で言って、先を指し示す。


 そうすると、そこには真っ白な毛をした狼がいた。

 それだけならまだよかったのだが、その狼が血を流して倒れていた。


 お読みいただきありがとうございました。

 面白いと思って頂けたら評価などよろしくお願いします。

 とっても励みになります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ