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みんなでわいわい、少しだけ。


 聞いた話によると、ルアラスはオムライスが好きらしい。ちなみに私の好物は金平糖だけど、甘いもの全般が好きだ。

 それから、ルアラスはひとところに留まらずずっと旅を続けてきたようだ。それでそろそろそんな生活に疲れてきたと言っていて、早く落ち着ける場所を見つけたいとも言っていた。

 私は、家を造って暮らしていたらいつの間にかたくさんのお友達ができたと言ったら、思わずといった様子で笑われてしまった。


 いろんな話をして笑いあったら、あまり警戒しないといけない人ではないのかと思ってきた。

 でも、「君からすると、僕は十分警戒すべき人間だと思うんだけどな。今ほぼ無防備だし気をつけた方がいい。もし僕が何か企んで来た悪い人だとしたらどうする?」とまで聞かれてしまった。確かにぐうの音もでない正論だ。うん、気をつけよう。って、敵かもしれない人に指摘されてどうするんだ! 周りのみんなも何か言ってよね。………いやいや、この考えはやめよう。もうほとんど八つ当たりだ。


 とりあえず今日はせっかく来てもらって、野宿させるのも何だし、泊まっていってもらうことにした。

 私は、今日はみんなで楽しく食べられるように、と思ってピザを作ってみた。野菜がいっぱいのったオルトラーナと、自分で好きな具材をのせて食べるピザ。珍しく、「わあ~いいにおいがするね」と、たくさんの妖精たちが訪れたのでリビングのテーブルでは狭い。これまでもたくさん増設してきたが、さらにダイニングとかキッチンとかも作った方がいいか?

 ピザをモグモグ食べながらそんなことを思った。意外と美味しくできたな、これ。


 たくさんの妖精たちには今あるピザでは足りなかったらしく、目の前では妖精たちのピザ争奪戦が繰り広げられていた。「これは私が食べるの!」「違う!私の!」「じゃあ私が食べるね」「ダメ!」とかワーワー言い合っているのでとてもうるさい。なので仕方なく、

 「ほらほらお客さんの前だよ。しかもうるさいから。私が新しいのたくさん作ってあげるからおとなしく待っててね。できる?」とたしなめると、「「「はーい!」」」ととっても元気なお返事が返ってきた。

 はぁ。なぜだか幼稚園の先生の気持ちが分かった気がする。

 ルアラスはというと、そんな妖精と私を優しい目で見守っていた。

 そのあとはみんなで最近あった面白いこととかを話して思いっきり笑った。ルアラスもこの時だけでもいいから、呪いと他諸々の難しいことは置いておいて楽しく過ごしてくれてたらいいけど。


 ルアラスはゲストルームに3日泊まって、最後に「お世話になりました。もう少し旅をしたいから行くけど、また会いに来るから心配しないでね」とにっこり笑顔で言い残して、手を振りながらどこかに行ってしまった。


 それからは前と同じように過ごしたけど、ルアラスが言っていた呪いの話が気になっていろいろ考えていたけど、話し合うことができないので全く進まず、悶々としていた。なので知らぬ間に、まだ来ないのかなー、とルアラスが来る日を心待ちにしていたのだった。

 そうはいってもそれなりに楽しんでいろいろやっていたけどね。

 あれ? 私、呪いとか関わって大丈夫なのかな?変に巻き込まれたりしないよね?

 でも、病は気から精神でいけば、呪いに何かされないと思ったらされないはず!



平和ですね〜。妖精ちゃん達がかわいいです。

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