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聞き込み調査、やってみよう。


 聞き込み調査を開始。

 まずアルテアから。


「アルテアさんはどうやって魔力を感じてるの?」

「色がみえるよ。私から見ると、魔力の色はその持ち主の本質というか性格とかが表れてるかな。ちなみにすずの魔力は真っ白で綺麗だよ。透き通ってて全くにごりとかがみえないね。純粋ってことかな?」

「へーえ面白いねえ」


 とっても便利だ。早く習得してみたい。


 お次はリル。

 

「ねえリ~ル~。どうやって魔力感じてるの~?」

「うーんとね~香り!お花の香りがするの!」

「さすが花の妖精!」

「ふふっ。だから誰かが周りにいれば花が無くてもお花が近くにあるみたいないい香りでね、鈴はライラックみたいな、一緒にいるとのんびりリラックスできる香りなのよ~。みんな何となくそんなふうに思ってるんじゃないかな~」

「そう思ってくれていたらうれしいな」

 

 リルがニコニコしながら話すから、私もつられて一緒に笑った。

 リルの思いがけない告白に内心びっくりしていたけど嬉しかった。


 次はロディニア。


「ロディニアさんロディニアさん。あなたは魔力をどうやって感じているのです?」

「話しかけていただき光栄です。匂いですかね。狼で、嗅覚が鋭いというのもあるからでしょうか、なんとなくそんな感じがします」

「ふむ。ありがとうございました」

「またいつでもご用がありましたらお声がけください」

「じゃあねー」


 手を振って別れた。


 一応どんな感じかは分かったけど、一応サリアにも聞いてみよう。


「おーいサリアー!」

  

 探しているとすぐに見つかったので手を振って走っていく。

 サリアの方も私に気づいたようだ。


「あっすずさん」

「こんにちは。今日は少し聞きたいことがあるの」

「聞きたいこと、ですか?」

「うん。サリアはいつもどうやって魔力で気配を感じてるの?」

「えっと私あまりそれが得意ではなくて…。でも何となくは分かりますよ!」


 サリアは自信がなさそうな表情でもじもじしてしまった。でもその後に手をぐっと握りしめて強気な感じの表情で言った。


「そうなの?じゃあ具体的にどうやってるの?」

「えーっと、何となくです!」

「な、何となく、とは?」


 私が聞き返して決まったのも無理はないと分かってほしい。

 

「何となく気配で分かります!なんかあっちの方にいそうだなって思います!」

「そ、そうなんだ。ありがとう」

「いえいえ。ではまた~」

 

 なんだかサリアに相談されてから、ふとした瞬間にこう、根拠のない自信と勢いで押し切られてしまうことがある気がする。

 でも次の瞬間には元の控えめな姿に戻っているから錯覚かと思ってしまったりもする。彼女はもともとこうだったのか?

 それにしても何となくで分かるってすごいな。そしてそれが当たっていたからこそ自信をもって言えるのだろう。もしかするとサリアはすごい才能を持っているのでは?でもこんなことができるひとはほかにもいて珍しくないのかな。普通に話してたし。


 まあ今日はたくさん収穫があったし結果オーライ!


 それから、今日みんなに聞いた話とかを踏まえて、練習再開。

 アルテアはいつも一緒にいてくれるけどたまにどこかに出かける。今日はその日だったので今は一人で黙々と練習をする。

 でも特に進展はなし。


鈴さん珍しく躓いています。

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