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第13章 世界情勢

 久しぶりの気持ちいい朝を迎えたのだから、気持ちを切り替えようと思い、とりあえず、俺はベットから起き上がった。

 当のツィアはすやすやとベットで、まだ眠っている。

 どうやらよっぽど疲れていたようだ。俺は、そのまま寝せておこうと思いそっとベット付近を離れた。

 

 部屋の机の上には、昨日の風呂の時に脱いだ服が綺麗にたたまれて、机の上に置いてあった。

 ありがたくそれに着替え、洗面台ようなところで身支度を済ませた。

 そのように、異世界の技術力に何度も関心しつつも、外の空気を吸いたいと思い。寝ているツィアを起こさないようにしつつ、部屋の外に出た。

 広い廊下だ。まるで高級ホテルの様だ。昨日あれだけ疲れていたため、しっかりと確認しなかったが、今日、改めて見返すとすさまじいほど豪華だ。前世で自分が泊まることなどできなかったであろう、身の丈に合わない立派さだ。さすが村長の家と言ったところか。

 そんなこんな考えながら、廊下の先を見ながら感心していると。

 「あっ、君は!」

 と後ろから声をかけられた。俺はその声に振り向く。

 その声の主はツィアの父親だった。俺は何と言っていいか分からず。

 「あ、ど~も、ご迷惑お掛けしております。」

 とサラリーマンをほうふつと指せるように頭をへこへこ下げながら返した。

 「構わんよ、少しは休めたかね?」

 「あ、おかげさまで大変調子がよくなりました。」

 と談笑し始める。俺とツィアの父親のしゃべり方はまるで接待をしているかのようだった。俺は、漫画の様に力を持ったからと言って自信をもつことはできないようだ。どうやら主人公に向いていないようだ。俺は、自分の器の無さに少し悲しくなった。

 そのように、接待の様にツィアの父親に相槌を打っていると。

 「そういえば、ちょうどよかった。今思い出したんだが、君に話しておきたいことがあったんだ。君が、聞きたがっていた政治の情報にもつながるはなしだ。」

 「と言いますと?」

 「ツィアがつかまった大戦の話だ。これから、ツィアと一緒にいるなら話しておきたいと思ってね。今から話したいんだが、時間をもらってもいいかね?」

「あっ、はい。」

 俺は、とっさに返した。正直、自分の使命を忘れかかけていた。ツィアの父親にこの話をされて思い出した。

 正直、願ったり叶ったりの話なので、すぐにうなずいてしまったが、

 「ツィアは、まだ、寝ているのですが、よろしいのでしょうか?」

 とツィアのことが気になり、続け質問した。

 「あの子には、別で妻の方から伝えようと思ってね。だいぶ、元に戻りつつはあるといえ、当事者だからね...」

 と気まずそうに言った。

 確かにその通りだと思い、甘い考えだったなと思った。

 「その通りですね、すみません。確かに、その方がいいですね。」

 と申し訳なさそうに返した。

 「いや、いいんだ気にしないでくれ。」

 と擁護していただいた。そして続けて、

 「なら、場所を変えて、部屋で話そうと思うのだがいいかね?」

 と言われた。

 「もちろんです。」

 と答え、それを聞いた、ツィアの父親は

 「ついてきてくれ。」

 と言い歩きはじめ、それを追うように俺も歩き部屋に向かった。


 「ここだ、入ってくれ。」

 と言われ、端の部屋の方まで案内された。

 部屋の中は応対室のような形で、高級そうな椅子と机が置いてあった。

 「まぁ、座ってくれたまえ。」

 と言われ、俺は戦々恐々しながら椅子に座った。

 両者とも座り、一呼吸置いた。

 「さて、君は私に何が聞きたい?」

 先ほどとは打って変わり、落ち着いた声で聞かれた。

 俺はかなり戸惑った。よく考えると、正直、俺はこの世界について何も知らない。どこから聞けばいいものか。とりあえず俺は、

 「恥ずかしながら、俺はかなり田舎の出身でして、世界の現状などを全く知らないんですよね...。」

 と自分の事情を隠すように返した。かなり、がたがたなごまかし方だが。

 「フーム、田舎というとドニアかなにかの出身かい?」

 (そーですよね、そこが気になりますよね...ていうかドニアってなに?)やはり、そこを深堀された。だが、「僕は、異世界出身で女神の使者です。なので何も知りません。」とはいえるはずがない。なので俺は、

 「いやー、多分どこの地図にも乗ってないぐらいの田舎ですねー...」

 と横目に目をそらし、冷や汗をかきながらごまかそうと返答した。

 それを聞き、ツィアの父親は、疑っている様子だったが、一度考えを整理したようなそぶりをとった後、

 「どうやら、君には出身を話せない事情かなにがあるようだな。まぁ、無理に話してくれなくていい。君には、ツィアを救ってもらった恩もあるしね。君が悪人なら、少なくともツィアは無事じゃないだろう。」

 (よかったぁー、全然、ごまかせてないけどどうなかなりそー!)

 俺は、机の下でガッツポーズした。


 「まぁ、とりあえず、まったく現在の情勢を全く知らないわけだね?」

 と言われ、あわてて「はい」と答えた。

 「なるほどね、まぁ。一から話すとなると長くなる。そのため、大雑把になってしまうが、できるだけ簡単ににまとめて話すつもりだ。それでも時間はかかってしまうかもしれないがね。それでもかまわないかい?」

 「はい、大丈夫です。」

 と即答した。俺は早く、自分の情報を聞かれる前に本題に移りたかったということもあった。

 「そうか、長くなるが心して聞いてくれ。」

 そういって、ツィアの父親は語り始めた。

 

 「長くなるため、過去のことは省くが、まず、きみもさすがに分かっているだろうが、この世界は無数の国が乱立している。例えば、ツィアから聞いているかもしれないが、この国の支配国である人間の王国、()()()()()()、エルフたちの王国であり、森深くにある()()()()()()()()()、過去の階級支配形態から打って変わり高度発展を遂げたといわれ、情報機密元首の耐性をとっている魔族の国、()()()()()、規律に厳しく統制され、氷魔術を使う一族を中心とした氷山にある氷の国、()()()()()()()、そしてついになるように火山に住み、情熱の国と呼ばれる

火の国、()()()()()()、清き水の国でもあり、最高峰の貿易港である()()()()()、最後に外れにあり、独自の文化があり観光地として有名な()()()()()()()()()などの国がある。他にもたくさん国があるが、この七つの国が中心として、この世界の()()()()()()

と呼ばれる共同体を担っているんだ。まぁ、この世界の国の説明としてはこんなところか。」

 なるほど、説明から、この世界は国という概念は存在しているようだ。ということは国際関係など、国際政治は存在していることが分かる。

 俺は、

 「その七国はなぜ中心国になったのでしょうか?」

 と聞いた。すると、

 「君の年ぐらいの人間は知らないかもしれないが、この世界では過去大戦

だらけの時期があってね、その頃はどこもかしこも戦いだらけだった。はじめのうちは、領土を広げようと攻撃しまくる国だらけだったが、段々、漁夫の利を狙う国を警戒し始めてね、大国ほど狙われやすいから大国から攻撃されるのを警戒し始めてね、挙句の果てには、強い国がにらみ合うから、小さい国も段々攻撃して手薄になるのを警戒し始めてね、最終的には各国にらみ合いの状況になったのさ。その後、にらみ合いの状況にどの国も利点がないことに気が付き始めて、大国が中心となってどの国もチェントロムに参加することを条件として不当な侵略を極力なくすことになったのさ。そして、その中心となったくにがその七国さ。」

 俺は、正直どの世界も同じような末路を歩むんだなと思った。

 だが、この説明を聞いていて引っかかったことがある。

 「なら、なぜこの国は攻撃できたのですか...?」

 ととっさに質問した。

 

 すると、ツィアの父親は少し曇った顔推して、溜息を吐きながら下を見た。

 俺は、してはいけない質問をしてしまったことに気づき謝罪した。すると、

 「いや、誤ってくれなくていい。どっちにしろ話そうとは思っていた。気になる点でもあるだろうしな。」

 といい一呼吸置き、話を続ける。

 


 

 

 

 

 



 

 

一か月ほど全く更新できなくて、大変申し訳ありませんでした。

年末が大変に忙しくなったことと、風邪を引いてしまって喘息気味になっていました。

だいぶ体調がも治ってきたので、更新続けようと思います。


また、コメントや報告をくださった方本当に、ありがとうございます。自分の力になります。

また、評価やブックマークしていただけると、モチベーションに繋がります。ぜひぜひお願します。


早めの更新を心掛けます。今後ともよろしくお願いいたします。

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