天気雨
「悪い…………少し寝かしてくれ」
雲もなく。ただ晴れて、雨が降る。彼は、気持ち良さそうに私の隣で静かに眠っている………私は彼を見ていると涙が止まらない!
彼は昔から病弱でいつ亡くなっても可笑しくなかったからだ。でも、いつもにっこりと笑って前向きに生きていた人間でもあった。
病弱じゃなくても妖怪と人間の寿命なんて倍以上ある事も知っていたはずなのに………彼と出会わなかったら、私は神社の中にずっと居たかも知れない。
そして、この雨は…………まるで私の涙。普通なら……いや、私達からしたらこれは。結婚式見たいなもの
これじゃ、ただの「葬式」でしかない。後悔しても、もう遅い!!
でも………こんなの不公平じゃないのか?
分かっていても辛い物は辛いのだ………どんなに泣いても、どんなに後悔しても時と言う時間は儚く過ぎるだけなのだから
それから2年。私に二人の子供を授かりました………
二人とも男の子で顔もそっくりな双子です。違いがあるとしたら白髪か黒髪の違いぐらいでしかありませんでした。
二人とも彼にそっくりで……………私にとっては最後の宝でしかなかった………
序章完