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不純な理由による僕の東大受験の話。
いつか東大生になって、
過去の同級生に偶然会った時、
『変わったんだ』って。
見返してやりたい、振り向かせてやりたい。
そう心に誓った、僕の自己満足受験物語。
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僕の1日は昼の12時から14時の間から始まる。
布団から出ずスマホゲーム、エロ動画。
腹が減った時だけリビングへ行き、
食べてすぐに布団へ戻る。
そして眠くなったら寝る。
…それで僕の1日は終わる。
それの繰り返し。
何してんだろ。
中学生の時、100メートル先の校舎の時計の針が
はっきりと見えていたのに、今では3メートル先の壁掛け時計もぼやけて見える。
今頃母は仕事。妹は学校。
僕は浪人生。二浪になるのは確実だろう。
このままだと三浪…四浪…
受験も諦めなければならなくなるかも。
嫌だ。嫌だ。
いつかカッコつけてやりたい。
だから僕は、三日坊主の性格を無理矢理引きずって、“日本一”ということしか知らない大学を、ただカッコつけたいがために目指すことにした。