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秋の桜子詩集

ふしぎだな

作者: 秋の桜子

 ふしぎだな。



 空から 秋いろ風が吹き降りて


 秋いろ風は 染物屋さん 山の木の葉を


 赤やきいろに 染めていく



 ふしぎだな


 道ばた 立ってる 大きなもみじ


 上から じゅんじゅん 赤く 深紅に 染まってく


 下の葉っぱは まだ濃い みどり


 赤と みどりの 組み合わせ


それみても ちっとも クリスマスを思いださない



 ふしぎだな


 花屋の店先 赤とみどりの ポインセチア


 おんなじ色の 組み合わせ だけど


 ポインセチア 見ると クリスマスを思いだす。



 ふしぎだな


 おんなじ 赤とみどりの 組み合わせ


 だけど ぜんぜん違う 組み合わせ


 もみじの赤とみどり ポインセチアの赤とみどり



ふしぎだな


だけどどっちもきれいだから 良しとしよう。




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― 新着の感想 ―
[良い点] 着眼が冴えていますね。 紅葉とポインセチアの色の組み合わせにシンクロを見つける感性が素敵です・・・! ほのぼのとした語り口調の下に見え隠れする、感性の鋭さにため息が出ました。
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