どこにいても
瞳を閉じて
思い出す
好きで好きで仕方なかった
もう戻れない
知っている
楽しいときも
悲しいときも
眼を見張るような瞬間も
涙で見えなくなった海も
いっしょくたに
ごたまぜに
流されて
手の届かないところへ行ってしまった
いくら好きだと叫んだって
いくら走って追いかけたって
何をどうしたって
帰ってこない
知っている
暫くの間
どのくらいかな
もう分からないけど
立ち止まってた
考えてた
取り戻す方法
でも
そんなものなかった
見つからない
だけど
少しずつ
分かったような気がするのは
どこにいても
誰といても
どんなに好きな場所にいても
どんなに嫌いな人といても
自分は変わらないんだって
僕は僕で
君は君で
悩みからも
悲しみからも
逃れられない
懐かしいあの場所にも
戻りたいあの時間にも
それらは全部
あったんだ
だからきっと
未来にもあるはずなんだ
心震わせるもの
あたたかいもの
しあわせと呼べる何かが
今もあるはずなんだ
好きになれる何かが
いつだって
僕は僕
どこにいても
いいものも
悪いものも
ちゃんと感じられる僕