社蓄 始動する。
アリスの元に向かう前に、心の中でサポートAIに話しかける。
サポートAIさん、サポートAIさん応答されたし!!
(質疑求ム 最護 衛)
サポートAIさんは名前ないの?
(固有名称ハアリマセン)
ならこれからは、コーって読んでいいかい?呼びやすいし。
(コー・・・?)
そっ、CO・・なんとかさんだし。
(コー・・・了解イタシマシタ、ワタシハ コー・・・・コンゴトモヨロシク)
おおぅ・・・ネタ使うのね。
よし、アリスが待ってるしいきますかね。
メインルームの扉の前に立ち、咳払いをしてから大きな声をだしながらはいる。
「しつれーしますっ、お呼びでしょうか?アリスさま!」
『・・・諭しても無駄なので、早速話に移りますね』
うっわ・・・。画面のアリスが凄く不愉快そう。
「あー・・・遅くなり、申し訳ありませんでしたー」と渋々誤る衛に呆れているのか画面の中では盛大にため息をつくアリスだが、諦めたのか、なにもなかったように話続ける。
『では改めて、アンドロイド 最護 衛に指令をします。まずは、外への通路確保及び資材の確保、及び戦艦サーシャであったこの場所の周囲の探索と安全の確保をお願いします』
「あれ?安全とか色々なんか増えてらっしゃるんですが・・・?」
別に断るつもりはないけど、仕事を増やされるのはちょっと・・・。
『よろしくお願いしますね』と画面の中のアリスは、とても良い笑顔をしている・・・・。
「えーと・・・」
『よろしくお願いしますね!!!』
駄目だ!!あの顔を俺はよく知っている・・・上司の【お前の話は絶対に聞かない】時と同じ表情だ。
「う・・受けたまりました・・・・」
おのれぇぇえ!!アンドロイドに転生したのに、しこたま働かせるのかぁぁあ!!
『・・・・何もかも全部一人でとはいっていません。最初にサーシャの廃棄部品などで材料を確保していただいたら、作業用ロボットを作成予定です』
「さすがアリスさま!!」とキラッとウィンクをする。
『・・・』
えぇー・・めっちゃ睨まれてるんですが・・・。
「・・・さすがアリス!凄く頼りになります!!」
『えぇ、もちろん!・・・・・それでは早速行動開始してください』と機嫌はよくなったようだ。
転生したが上司には、また恵まれてはいないようだ・・・。
面倒で理不尽すぎるが、上司のご機嫌はとらないとなー・・・まっ、ぼちぼち働きますかー。あー働きたくない。
(質疑応答・相談求ム!)
・・・色々頼みますね、コーさん。
「はぁー・・・・ミッションスタートですか・・・そうですか・・・」