プロローグ
これは、僕が目指してきた夢と、そこにはばかる大きな壁、新たな出会い、笑いなどに自分のこうであって欲しいという希望を取り入れた物語です。
1.プロローグ
「ありえない、どうして…。」
「仕方ないだろ。フリーのイラストレーターなんかじゃ相当な才能が無い限り食っていくこともできないぞ。ほかの夢を探すんだな。好きと仕事は違う。」
「違う!!俺は…俺にとって仕事は生きがいでなくてはならないんだ!!稼げるかどうかなんて関係ない!」
「はぁ…」
「俺は…俺は…!!」
「なあ遥輝、俺は父としてお前にちゃんとした道を歩んで欲しいんだ。
お前ももうすぐ高校生だろ。」
「ちゃんとした道って…なんだよ。」
「遥輝には収入の安定した職について欲しいんだ。」
「安定した収入だぁ?そんなの俺にとっちゃどうでもいいことだっつってんだろうが!」
「…遥輝。」
「ハァ…ハァ…父さん、俺は」
「勝手にしろ。」
その言葉はナイフよりも深く俺の心をえぐる言葉だった。
俺が唖然していると父は立ちドアの前まで行ったところでそれは起こった。
「出ていけ。」
「ぁ…ぇ…」
「勘当だ。」
その時俺は悟った。あぁ、終わってしまったんだ。もう何もかも終わりだ。
俺は取り返しのつかない事をしてしまったのだと。
「出ていけと言ってんだろうがァ!」
俺は家を飛び出した。
そして走った。とにかく走った。
夕焼けに向かってひたすら走った。
俺に行く宛なんかないのに。
それでも走り続けた。
走って、走って、我武者羅に走って、
「ハッ!!!…」
…なんだ。夢か。
自分のすべてをぶつけているようなものなので荒削り感がどうしても拭えませんでしたが、なんとか完成致しました。