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第九話 勇者様?

 生まれて初めて小説という物を人前にさらしています。初心者ですので、生暖かい目で見てやってください。それで、良かったらブックマークをお願いします。あなたのそのひと手間で底辺作家のわたしが救われます。

 家で遅い昼食をすますと、今日はダンジョンに向わずに孤児院へと向かった。サオリはオレの到着が待ちきれず、玄関の外で待っていてくれた。


「サオリー。来たよー。」


「あっ。アメリ。こんにちは。待ってたよー。」


 サオリは本当にうれしそうだった。オレだってうれしいさ。初めてできた友達というのは内緒だけど。サオリと話し合って今日はオレたちの町、セシルを案内することにした。サオリは言葉が通じず、しかたなく孤児院に引きこもってたが、本当は外を出歩きたくてたまらなかったらしかった。オレ達は院長先生に挨拶すると孤児院を出た。


 最初に向かったのは甘味処だった。この世界には砂糖も小麦粉もあった。パンケーキみたいな物を売っていた。クッキーみたいな物や飴やキャンディーも売っていた。孤児院ではさすがにお菓子類の贅沢品は食べたことが無く、オレがおごると言うとサオリは涙を流して喜んでくれた。オレ達はお茶とパンケーキを注文してお店で食べた。クッキーとキャンディーは孤児院のお土産にした。パンケーキは素朴な味だったがなかなかいけた。オレ達は生クリームを載せたらもっとおいしいのにとか、勝手な事を言って盛り上がった。あと、生前?に行った美味しい店の話とかもした。


 お腹がいっぱいになると次は洋服だ。オレは服には無頓着で、シャツにズボンといった男みたいな恰好をしていたが、サオリがきれいな服を着れとうるさかったので、サオリに選んでもらってスカートなどのかわいい服を買った。サオリにも好きな服を買ってやった。


 この世界の娯楽と言えば、お芝居小屋とかサーカスぐらいしかなかった。お芝居小屋は言葉がわからないし、サーカスは魔物が動物の代わりに出てくるしで、やめておいた。それで、オレの買い物に付き合ってもらった。オレの買い物と言えば、武器と防具である。道すがら聞いてみると、サオリは冒険者になる事には抵抗はないとのことだった。魔法とかに興味があるのでむしろやってみたいとのことだった。オレは修理に出していた革のベストを受け取ると、それと同じものをサオリに買った。革のベストではホーンラビットの角を防げないのをわかっていたので、鎖帷子も二つ買った。頭用に革の帽子も二つ買った。サオリの武器は後衛でも届くように槍を買った。ちなみにサオリも武道の経験は無かった。

 けっこうな出費になって、サオリが申し訳なさそうにしたが、オレ達は同じパーティだから、負債は仕事で返してもらうと言ったら、納得してくれた。


 買い物をすますと、オレの家で夕飯を食べる事にした。おばさんはオレのこの町での初めての友達に喜んでいたが、その風貌に驚いて質問攻めにあったのが、少々うざかった。


 次の日もダンジョン行は休んで、サオリを連れて師匠のメアリーに会いに行った。


「メアリーさん。こんにちは。」


「アメリちゃん。いらっしゃい。あら、今日はかわいいお友達も一緒ね。」


 オレはサオリの事を説明した。さすがに元冒険者はサオリの風貌には驚かなくてよかったが、オレがサオリの言葉が解るのは、オレの死んだ父が商人だった事にして、父から東の大陸の言葉を習ったことにした。苦しい言い訳だったが、事情を察してくれたのかメアリーは特に突っ込んでこなかった。


「それで、今日からサオリも一緒に鍛えてもらいたいんですけどいいですか?」


「もちろん。大歓迎よ。じゃあ、着替えてくるわね。」


 今日は魔法の訓練から始めることになった。オレ達は町はずれの広場に移動した。


「サオリちゃんは王国語が全然話せないのよね?」


「ええ。簡単な挨拶ぐらいならできるみたいですけど。」


「うーん。じゃあ。アメリちゃんが通訳してアメリちゃん達の言葉で呪文を唱えてみてよ。」


 呪文は古代語で精霊にアクセスする物だから、そんな事で魔法が発動するとは思えなかった。


「え?そんなんで大丈夫ですか?」


「大丈夫も何も、言葉がわからないんだからしょうがないじゃない。とりあえず、やってみ。」


 メアリーが大雑把な性格だったのを思い出した。オレはしかたなく、言うことを聞くことにした。


「サオリ、今からワタシが魔法を唱えるから真似してやってみて。」


「やったー。いよいよ、魔法が出せるのね。」


「いや。そんな一朝一夕でマスターできるもんじゃないから。とりあえず、やってみるよ。

 火の精霊よ。我のもとに集いて敵を撃て。ファイアーボール。」


 オレの手のひらからは何も出なかった。やはり、日本語では駄目みたいだった。


「師匠。サオリの国の言葉では駄目みたいです。」


「うーん。そう言うもんなのか。じゃあ、普通に唱えて教えてあげて。」


「わかりました。」


「サオリ。いい、どうやら日本語で唱えてもダメみたいだから、呪文はこっちの国の古代語で唱えるから。」「#####$%&、ファイアーボール。」


 今度は手のひらから炎の球が出て飛んで行った。


「すっごーい。これが魔法なのね。THE異世界って感じね。」


「感心してないで、覚えてよ。#####$%&、ファイアーボールよ。」


「えー。無理。無理。全然聞き取れないもの。最後のファイアーボールはなんとか言える

 けど。」


「最後のファイアーボールは今の王国語だから、発音しやすいからね。」


「まあ、地道にやってくしかないか。ファイアーボール。」


 サオリの手のひらから、炎の球が発射された。


「何ですと!」「なにー!」


 オレと師匠は同時に大声を上げた。


「やったー。できた。できた。」


「今、呪文を唱えなかったよね。たしか。」


「うん。難しくて唱えれなかったけど、次から頑張って唱えれるようにするから。」


「いや。呪文は無理に唱える必要はないわよ。もう一回撃ってみて。」


「わかった。ファイアーボール。」


 サオリの手のひらから再度炎の塊が発射された。


 オレは横で見学していた師匠のメアリーに聞いた。


「魔法って呪文を唱えなくても撃てるもんなんですか?」


「いや、無詠唱は大昔の勇者様や大賢者様ができたと聞いたことがあるけど、わたしはただの大げさな伝説だと思ってたわ。今の世の中では、聞いたことも見たこともないわ。

 それにその言葉と風貌といい、サオリって何者なの?そして、アメリもなんでサオリの言葉が解るの?あなたたちいったい何者なの?」


「だから、東の大陸から来た・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「もうごまかさないで。たしかに東の国にはそういった人たちが住んでいるのは知ってるわ。でも、この町には東の大陸と交易のある港がないのも知ってるのよ。なのに、こんな小さな子がどうやって、この町に来たって言うの。さっきはごまかされてあげたけど、あんなの見せられたら、さすがに黙ってられないわよ。この子はもしかして、伝説の勇者様なの?」


 オレは覚悟を決めた。理解してもらえるかどうかわからないが、本当の事を話すことにした。


「わかりました。本当の事を話します。とても信じられない話を今からしますから、信じてもらえなくても構いません。でも、真実です。

 まず、私達が住んでいるこの世の中の他にも別の世界があります。」


「それは天国とか地獄の事なの?」


「まあ地獄みたいなものかもしれないけど、ちょっと違いますね。人間や動物がいて普通に暮らしている世界です。悪魔や魔物はいません。この西の大陸や東の大陸のある地球の他にもう一つの地球があるということです。」


「地球って何?」


 そこからかい。どうやらこの世界では天動説が信じられていて、地球という概念はなかった。海の向こうはこの世の果てと信じられていた。オレは紙に簡単な地図を描いた。オレ達の大陸と東の大陸を描いて、合わせて地球と呼ぶと言うとなんとか納得してくれた。地球が丸いとか太陽の周りをまわっているとかはあえて触れなかった。もう一枚の紙に同じように簡単な地図を書いた。もう一枚の紙の地図を指して、ここから来たと説明したらなんとか納得してくれた。たぶん、他の大陸ぐらいにしか理解してないと思うが、まあ仕方がない。


「じゃあ、その地球からこの地球にどうやって来たんだい?船でかい?」


 メアリーはなかなか鋭い。そこはオレも知りたいくらいだ。神のみ知るというところだが、納得しないと思うので、オレの考えを言った。


「わたしにもわからないんですけど、わたし達は一度死んでいるので、神様に運ばれたんじゃないかと思います。わたしは魂だけ、サオリは体ごと。」


「えー。死んだ事あるの?」


「ええ。わたしなんか二度も。それで、この地球に来た人は神様からギフトをもらっているんです。伝説の勇者様もたぶんそうだと思います。」


「それが無詠唱って事かい?じゃあ、アメリお前さんのギフトは何なの?」


「あまり、自分の能力は人に見せたくないんですが。」


 そう言って、オレはアイテムボックスを出して見せた。何もない空間から出てくる道具や食べ物を見てメアリーは目を丸くしていた。


「わ、わかったわ。あなたたちはやっぱり勇者様なのね。」


「えー。絶対に違いますよ。第一、魔王に何の恨みもないし、わたしの憎いのはスカイドラゴンだけですから、勇者というよりもドラゴンスレイヤーと呼んでください。」


「どうしようわたし、勇者様を教えてるんだわ。わたしは勇者の師匠様よ。」


「もしもーし?わたしの話をちゃんと聞いてます?わたしはドラゴンスレイヤーです。」


「ふーん。自称ドラゴンスレイヤーの、ドラゴンどころかホーンラビットにもかなわない新米勇者様ね。」


「もう、何とでも呼んでくださいよ。でも、このことは他言なさらないでください。わたしたちの能力が権力者にばれると、わたしたちは権力者に利用されて殺されてしまうかもしれません。」


「わかったわ。勇者様。」


「もう。わざと言ってるでしょ?」


「わかる(笑)。」


「さっきも言ったけど、勇者と言えば魔王ですよね。魔王っているんですか?」


「うん。いるよ。北の果てのアリカイダーの王が魔王の子孫よ。そして南の果てのトキオ王国のトキオ10世が勇者様の子孫ね。」


「えー。勇者様は他にちゃんといるんじゃないですか。やっぱり、わたしらは違いますよ。」


「勇者と言っても、今の王は魔法も使えない只の人だと聞いてるわよ。魔王と勇者が争ったのは百年も前の話だからね。魔王も今じゃ只の人かもね?」


「じゃあ、今は太平な世の中ってことですか?」


「まあ、そうね。国同士の小競り合いはあるけど、百年間平和が続いているわね。そこに新たな勇者が二人も現れた。これは新たな魔王の復活も近いわね。間違いない。」


「だから、違うー。」


「ごめん。ごめん。今から真面目な話するけど、サオリって魔法の名前さえ言えれば発動できるんじゃないの?」


「わたしもそう思いますけど、サオリの場合は王国語を正確に言うのが難しいですからね。」


「じゃあ、アメリが王国語を教えてあげなさい。」


「はい。」


 オレは一人で嬉々としてファイアーボールを撃ち続けていたサオリに声をかけた。


「サオリー。ちょっと聞いて。」


「何―?次の魔法を教えてくれるの?」


「まあ。そういうところね。あと、魔法って無限に撃てる物じゃないから、魔力切れに注意してね。魔力切れすると最悪気絶するからね。魔力切れの前兆として気分が沈んでくるからなんとなくわかるよ。気分が悪いことない?」


「うん。全然平気、絶好調よ。」


「じゃあ、今から治癒魔法を教えるわよ。これは水の精霊に体を治してもらうものなの。水の精霊が相手の体を巡るのをイメージして、ヒールと唱えるの。わたしにかけて。」


「フィール。」


「ちょっと、違うわね。ヒールよ。ヒール。」


「ヒール。」


 オレの体にサオリの手のひらからエネルギーが流れ込むのがわかった。


「手のひらから青白い光が出たけど、今のがヒールね。」


「うん。疲れがいっぺんで取れちゃった。ありがとう。」


 この調子で、小一時間もしないうちにサオリはオレの知っている魔法をすべてマスターしてしまった。さすがに魔力も切れたので、今日はここまでにしたが、オレが何か月もかかった事をあっという間にマスターされて複雑な気持ちになった。


 サオリは魔法に比べて剣の方は全くダメだった。しかたなく、メアリーに借りた槍で突きの練習をした。まあ、前線で戦うのはオレだから、それほど剣の腕前は必要ないが。


 サオリはオレとメアリーの申し合いを見て軽く引いていたが、改めて真剣に槍を振り始めた。


 そして、サオリは次の日には師匠であるメアリーの魔法もすべてマスターしてしまった。天狗になっているサオリにメアリーはオレとの申し合いをさせた。致命傷になる恐れがあるので、ファイアーボール以上の上位魔法を使わないルールでだ。


「ファイアーボール。」


 試合開始の合図と同時にサオリはファイアーボールを撃ってきた。今のオレにファイアーボールは遅すぎた。体を少しひねってかわすと、そのまま突進した。


「ファイア・・・」


 サオリが次にファイアーボールと言う前にオレの面が決まっていた。


「アメリ。訳して。

 いい、サオリ。魔法は便利だけど、万能じゃないの。スピードが遅いとか詠唱に時間がかかるとか欠点も多いわ。いかにして欠点を克服して相手に当てるかが実戦のキモよ。あなたの詠唱省略は大きな武器だけど、それだけじゃアメリにも勝てないわよ。」


「はい。」


 サオリは天狗の鼻を折られ悔し泣きをしていた。


「体は大丈夫?もう一試合するから、立って。」


「はい。」


 始めの合図とともにオレは突進したが、サオリは撃ってこなかった。


 オレの剣の突きの射程に入った瞬間、


「「ファイアーボール」」


 二つのファイアーボールがぶつかり合い砕け散った。だが、オレの竹刀はそのままの勢いでサオリを突いていた。オレの十八番のファイアー突きが決まった。オレのヒールでサオリは目を覚ました。


「なんで?なんで、アメリまで無詠唱でファイアーボールを出せるのよ。」


「無詠唱なんかじゃないわよ。ちゃんと呪文を唱えたわ。心の中で。でも、今のは良かったわよ。至近距離のファイアーボールは師匠のメアリーでもかわせないと思うよ。それに今のはわたしの必殺技の一つファイアー突きだし、第一弾のファイアーボールを相殺できたのは見事よ。」


「でも、勝てなかった。」


 今度は声をあげて泣いた。ずいぶん負けず嫌いの性格みたいだ。オレはたくましい相棒を得たのをあらためて実感した。


 稽古の後は、メアリーの料理を手伝った。オレとサオリは野菜の皮むきとかの下ごしらえをした。


「アメリ。あんた、随分と包丁さばきが上手ね。」


 サオリの負けず嫌いも相当で今度は包丁さばきまで張り合ってきた。


「ふふん。伊達に料理屋の娘をしていないわ。包丁の腕だけなら、師匠のメアリーにも負けないわよ。サオリなんか眼中になしよ。」


 あえて挑発をした。


「くそー。わたしだって練習さえすれば負けないんだから。これからも師匠の家で腕を磨くわよ。」


「あら、あら、どうしたの?喧嘩?勇者と賢者は仲良くしないといけないわよ。」


 メアリーが見かねて声をかけてきた。


「だから、違いますって。もう。サオリが料理の腕をあげたいからこれからも手伝いさせてくださいと、言ってます。」


「あら。助かるわ。こちらこそよろしくね。」


「サオリ。師匠がこちらこそよろしくって言ってるわよ。」


 オレはサオリに伝えた。


「アリガトゴザイマス。オネガイシマス。」


 サオリはオレを通さずメアリーに直接、王国語で答えた。そのたどたどしい返事に、


「まあ、かわいい。大好き。」


 メアリーがサオリを抱きしめた。


「ねえ。師匠は何て言ってるの?」


「サオリがかわいいから、大好きだって。」


「やっぱり、わたしのほうがかわいいよね。どっかの突貫小僧よりも。」


「突貫小僧って何よ。あなたなんか珍しい顔してるからモテてるだけよ。日本じゃ、ブスよ。ブス。」


「何ですって。おかま女のくせに。」


「おかま女でもブス女よりもかわいいわよ。」


「やるの。もう一度勝負する?」


「いいわ。望むところよ。」


 再びメアリーが仲裁に入った。


「こら。包丁を振り回して喧嘩をしないの。何度も言うけど、勇者と賢者は仲良くしなさい。いいわね。」


「はい。」


 オレはサオリに訳してやった。


「ゴメナサイ。」


 再び王国語で直接、謝った。


「かわいい。許す。」


 サオリはメアリーのツボをつかんだようだ。サオリは見かけによらず油断ならないやつだとわかった。


「サオリ。あんた。なかなかやるわね。メアリー師匠はあんたにメロメロよ。負けたわ。」


「ふん。申し合いでも負けを認めさせてやるわ。今度こそ。」


「はい。はい。期待してるわ。」


 夕食はメアリー特製のポトフだった。香辛料の少ないこの世界では味付けが難しいのにすごくおいしかった。サオリなんか涙を流しながら食べていた。もちろん片言の王国語で「オイシ。オイシ。」と言うのを忘れてなかった。


 夕食を食べながら、お互いの世界の事を聞きあった。こっちの世界の事は主にサオリが質問したが、メアリーはオレに聞けとは言わずに親切に答えてくれた。


「明日はどうするの?」


 メアリーが聞いてきた。


「特に決めてないですけど。」


「もう、明日から一緒にダンジョンに潜っちゃえよ。サオリに教えれる魔法はもうわたしにはないし。稽古よりも実戦の方がはるかに身になるものが多いわよ。」


「うーん。でも、サオリは冒険者登録まだなんですけど。」


「ああ。そういうのは後でも良いから。」


 メアリーの性格を考えると疑わしいが、師匠の言うことを聞くことにした。


「はい。じゃあ、明日から一緒に潜ってみます。」


「ねえ。師匠は何ておっしゃってられるの?」


 サオリが聞いてきた。


「うんとね。アメリさんが強いから、弱いサオリを連れてダンジョンに潜りなさいって。」


「本当?アメリって一回も聞こえなかったわよ。」


「あなた、鋭いわね。本当はサオリが強くてもう教える事がないから、ダンジョンにもぐって鍛えなさいって。」


「アリガトゴザイマス。」


 サオリはメアリーに頭を下げた。


 こ、こいつは。また、通訳のオレを無視しやがって。




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