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第58話 VSマッドシャーク

登場人物紹介


アメリ・・・異世界転生者、脳筋野郎2、悪徳商人


サオリ・・・異世界転移者、お調子者


リオ ・・・魔法剣士、脳筋野郎1


セナ ・・・賢者、守銭奴


カイエン・・冒険者ギルド長、悪徳代官


エイハブ・・船長、骸骨野郎、セクハラおやじ

 


でかいサメが3匹、池の底から水面を次々と打ち破ってすぐ目の前まで近づいていた。

 

マッドシャーク3匹による死の饗宴が始まった。マッドシャークはオレの投げた臓物を奪い合って食っていた。マイクロバスほどもある大きなサメが3匹も餌を奪い合って大暴れをしている。まさに地獄絵図である。


 有名なサメ映画に出てくるサメよりもでかいだろう。人間なんて一かじりだ。大きさはマイクロバスほどある。


 見るからにやばいのが3匹も出た。マッドシャークLV80がいっぺんに出た。


「アメリ。」


 リオががたがた震えながらこっちを見た。


 オレも怖いが、頑張って指示を出さないと。


「3匹いっぺんに来るとは、想定外だけど。やるしかないわね。みんな、水の中に引き込まれたら一巻の終わりよ。水から離れて、サンダガビームを撃って。」


「「「「おう!」」」」


 オレはみんなに指示を出すと、アイテムボックスから海賊のモリを出して、そのモリに付いたロープを岩に結び付けた。


「サンダガビーム!」


 リオのサンダガビームを皮切りにオレ達のサンダガ競演が始まった。その中、オレは一匹のマッドシャークに向ってモリを投げた。


「だ、だめ。サンダガは効いているみたいだけど、すぐに水に潜って逃げられたわ。」


 リオがサンダガビームを撃つのを止めて言った。


「大丈夫。マイフレンド。モリを撃ったから。」


 オレは岩に結ばれたロープを指して言った。


「さすがは、アメリね。それで、どうするの?」


 サオリが聞いてきた。


「みんなで引っ張ろう。」


 A級冒険者のオレ達4人と元最強の魔物のエイハブが力を合わせて綱引きの要領で引いた。


 なんとか、一匹を水面から上までまで引っ張る事に成功した。


「サンダガ、いや、ウィンドカッターを撃ってサオリ!」


 オレは無詠唱で魔法を撃てるサオリに指示を出した。


「ウィンドカッター!」


 無数の目に見えない風の刃がマッドシャークを襲った。


「だめよ。効いてないわ。かすり傷を負わせただけよ。」


 リオが言った。


「あ。逃げるよ。みんな、手を離して。引きずり込まれるよ。」


 オレはロープを離すようにみんなに指示した。


 マッドシャークがものすごい勢いで潜行した。オレ達が離した事によって緩んでいたロープが一気に張った。


 バッチー!


 張り詰めたロープがなんと切れた。


 しばらく静寂が訪れた。


「逃げられたね。」


 リオが水面を見つめて言った。


「こんな太いロープを切るようなバケモンには敵わないよ。逃げられてよかったんじゃない。」


 残ったロープをつかんでセナが言った。


 その時、オレは水底に異変を感じていた。


「いや。来るよ。みんな、気を付けて。」




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