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第54話 リオの涙

登場人物紹介


アメリ・・・異世界転生者、脳筋野郎2、悪徳商人


サオリ・・・異世界転移者、お調子者


リオ ・・・魔法剣士、脳筋野郎1


セナ ・・・賢者、守銭奴


カイエン・・冒険者ギルド長、悪徳代官


エイハブ・・船長、骸骨野郎、異世界転移者

「あれ?ここは?オレの部屋?」


 オレは自分の部屋のベッドで目を覚ました。みんながオレをのぞき込んでいた。


「よかったー。アメリの脳筋。魔物に名前を付けるって事はごっそりと魔力と体力を取られるのよ。ましてや。高位の魔物ならなおさらね。みんな心配したんだから、気を付けてよ。」


 サオリがほっとして言った。


「アメリー。良かった。良かった。」


 リオが泣きながら抱き付いてきた。


「リオ。あんた、泣いてんの?心配かけてごめんね。」


「当たり前じゃん。アメリはわたしの希望なのよ。何かあったら、わたしの夢も終わっちゃうんだから。」


「アメリさん。申し訳ございません。わしも知らなかったんです。」


 土下座をして船長が謝った。


「良いのよ。頭をあげて、土下座もやめて。知らなかったオレが悪いんだし、今はもう何ともないから。」


 エイハブに近づいて、言った。


「それより、エイハブ。あんた雰囲気変わり過ぎじゃない。」


 エイハブはなぜか神々しい雰囲気をまとっていた。


「ええ。わしもビックリしてるんですよ。力がみなぎるっていうか。」


 オレはエイハブを鑑定した。


「えー!エイハブ船長。ファントムロードにクラスチェンジしてるじゃない。」


「魔物に名前をあげるってそう言う事なのよ。名付け主は魔力と体力をごっそりと取られ魔物はランクアップするって事よ。」


 サオリがやれやれと言った感じで言った。


「じゃあ。今から打ち上げと、船長の歓迎会を兼ねて夜の町に繰り出そう。」


 オレはみんなを見渡して言った。


「アメリ。何言ってんの。今はもう朝よ。」


 サオリがあきれて言った。


「え?オレは一昼夜寝てたの?」


「そうよ。体は何ともないの?」


「うん。元気。元気。じゃあ。朝飯食いに行こうぜ。」


「それも、エイハブ船長が作ってくれたよ。」


「アメリさん。温かいスープが、できてますから。一緒に食べましょう。」


 船長がお辞儀をして言った。




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