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第49話 リオ大活躍

登場人物紹介


アメリ・・・異世界転生者、脳筋野郎2、悪徳商人


サオリ・・・異世界転移者、お調子者


リオ ・・・魔法剣士、脳筋野郎1


セナ ・・・賢者、守銭奴


カイエン・・冒険者ギルド長、悪徳代官

 翌朝、オレ達は起きて準備を済ますとリビングに集合した。ちなみにオレとサオリ、リオとセナで一部屋ずつ使っている。あと、予備の部屋が一つで3LDKの家を借りていた。


「良いみんな。準備は良い?」


 オレはみんなに聞いた。


「「「おう!」」」


「サオリ。わかってると思うけど、昨日のビッグバットの群体の所に飛んで。リオはファイガの呪文を前倒しで唱えといて。みんなはサンダービームの呪文ね。いきなり、ぶっ放すよ。」


 オレはみんなに指示を飛ばした。


「「「おう!」」」


 オレ達は呪文を唱え始めた。


「みんな。呪文は唱えた?」


 サオリが聞いた。


 オレ達はサオリをつかんで無言でうなずいた。


「じゃあ、行くよ。ワープ!」


 サオリのワープでいきなり三階層のボスの前に出た。昨日と同じく大きな塊が天井からぶら下がっていた。


「ファイガ!」


 リオが前倒しで呪文を唱えていた魔法を撃った。数え切れないくらい大量のビッグバットがリオの魔法で焼かれて落ちてきた。ビッグバットの群れの中心にはキングバットLV50がいた。


「「「サンダービーム!」」」


 打合せ通り、リオのファイガで倒せなかったキングバットにオレ達はサンダービームを撃った。


「そして、突きー!」


 四人の中で唯一リーチの長い槍を装備していたサオリがサンダー突きを決めた。


「ファイガボール。そして、突きー!」


 先に魔法を撃っていたリオが第2弾の魔法を撃つと同時に長剣を投げた。長剣はキングバットに見事に刺さり、これが止めとなってキングバットは天井から落ちてきた。


「リオー!凄い。大事な剣を投げるなんてオレには絶対できんわ。リオならではの新必殺技の完成ね。」


 オレはリオとハイタッチをして言った。


「なによ、それ。素直にほめてよね。リオ式ファイガー突きは凄かったでしょ?」


「うん。凄い。さすがリオって言いたいけど、アメリも言ったように剣を投げたら丸腰になるじゃん、その後どうするの?」


 サオリが聞いた。


「なんにも考えてなかったわ。」


 リオが困って答えた。


「さすが、脳筋ね。脳筋式ファイガー突きにしなさいよ(笑)。」


 サオリがからかった。


「今度から武器を投げる捨て身の攻撃はリオ式って事にしない?」


 セナまでかぶせてからかってきた。


「なによ。みんなして。」


 リオが半泣きで怒った。


「ごめん。ごめん。今日のリオの活躍で昨日のチョンボは取り消しにしようよ。ねえ、みんな?」


 オレはみんなに聞いた。


「賛成。脳筋式必殺技も開発したし、ボーナス査定10ポイントもつけとくわ。」


 経理担当のセナが言った。


「やった。」


 今泣いていたカラスがもう笑っていた。


 そうこうしていると、後ろの壁に穴が開くと同時に宝箱が現れた。今度の宝箱は海賊の鎧が入っていた。オレは鑑定したが、呪われてもいないようだし、今の活躍の褒美の意味も込め、前衛職のリオが装備することになった。


 何気なくリオが着けたこの海賊の鎧が後々にオレ達を救う事となる。


 こうして、海賊の鎧を装備してご機嫌のリオを先頭にオレ達は四階層めへと進んだ。









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